

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
日々の開発業務に忙殺されるエンジニア。体調を崩したり、うつ病などの精神疾患にかかったりして長期離職を余儀なくされたとき、生活費や医療費の支えとなるのが「保険」です。しかし、実際に働けなくなった場合に自分が加入している保険で十分に対応できるのか、不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、エンジニアが働けなくなったときに直面する経済的リスクと、それに備えるための保険の役割について、具体的に解説します。
就業不能時にエンジニアが直面する現実
IT業界では精神的ストレスや長時間労働による疾患が問題となっており、厚生労働省の「過重労働実態調査」(2023年)によると、エンジニアの約27%が年1回以上の体調不良やメンタル不調を経験しています。
フリーランスや自営業の場合、働けなくなる=収入ゼロを意味します。会社員であっても、傷病手当金の支給は最長1年6か月、以降の収入補償がなければ生活が困難になります。
医療保険だけでは足りない「生活費の保障」
多くの人が加入している医療保険は、入院や手術費用を補うものですが、日常の生活費や家賃、食費、ローンなどをカバーするものではありません。
特にエンジニアのような専門職は、体調やメンタルの状態が業務遂行に直結するため、復職に時間がかかるケースが多く、生活費の長期的な補填が求められます。
就業不能保険が果たす役割
就業不能保険は、働けなくなったときに一定期間、毎月定額の給付金を受け取れる保険です。たとえば、うつ病で6か月間働けない場合でも、保険金により生活費を確保することが可能です。
保険によっては、精神疾患への対応や、フリーランスでも加入できるプランもあり、自分の職業形態やライフスタイルに合わせた設計が可能です。
Q&A:エンジニアの保険と働けないリスクについて
Q1. 就業不能保険は会社員にも必要ですか?
A. はい。傷病手当金の支給期間が終わった後も収入がない状況を補うために必要です。特に高額の住宅ローンや家族を養っている場合は必須です。
Q2. フリーランスでも保障は受けられますか?
A. 多くの保険会社がフリーランス向けの就業不能保険を提供しています。審査や条件は異なるため、比較して選ぶことが重要です。
Q3. 精神疾患で保険は使えますか?
A. 商品によって異なりますが、うつ病や適応障害を保障対象とする保険もあります。加入前に対象疾患の確認が必須です。
Q4. 医療保険と併用するべきですか?
A. はい。医療保険は治療費、就業不能保険は収入補填という役割が異なるため、併用が理想的です。
Q5. どのくらいの給付額を設定すればいい?
A. 月収の60〜80%を目安にすると、生活水準を維持しやすくなります。家計をもとに必要額を算出しましょう。
まとめ:エンジニアこそ「働けないリスク」に備えを
エンジニアは、技術と体調が直結する職業です。働けなくなったときに困らないためには、医療費だけでなく、生活費の補償も考慮した保険選びが不可欠です。
公的制度・医療保険・就業不能保険の三本柱で、リスクに対する安心を手に入れましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
エンジニアは一見健康そうに見えても、目に見えないメンタルリスクを抱えています。特に長期離職が生活に直結する職種では、保険による備えが非常に重要です。
医療費補償と収入補填の役割を明確にし、自分の働き方と生活設計に合った保障を整えておきましょう。