

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「定期保険と終身保険、どちらを選べばいい?」と迷っていませんか。定期保険は期間を決めて大きな保障を確保できるコスパの高い保険です。一方、終身保険は一生涯の保障を備えられる保険です。
本記事では、定期保険の仕組みや特徴、終身保険との違いを保険のプロがわかりやすく解説します。保障の選び方やおすすめの人も詳しく紹介するので、保険選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
定期保険とは?仕組みと基本を解説
定期保険とは、あらかじめ決めた期間に万が一のことがあった場合に、死亡保険金や高度障害保険金が支払われる保険です。保険料は掛け捨てが基本で、貯蓄性はほとんどありませんが、終身保険に比べて低コストで大きな保障を確保できます。
必要な時期にだけ保障を持ちたい人に向いており、子育て世代や住宅ローンを抱える世帯に人気の保険です。
1. 契約期間の設定方法
定期保険の契約期間は、「10年」「20年」など年数で設定する年満了型と、「65歳まで」「70歳まで」など年齢で決める歳満了型があります。
また、更新型と全期型の2種類があり、更新型は一定期間ごとに更新可能ですが、更新時に保険料が上がります。
2. 主な種類(定額・逓減・収入保障)
定期保険には、保障額が一定の「定額型」、時間の経過とともに保険金が減少する「逓減定期保険」、毎月年金のように受け取れる「収入保障保険」などがあります。
教育費や住宅ローンなどの支出に合わせて選ぶと効率的な保障設計が可能です。
注意ポイント
更新型を選ぶと、更新のたびに保険料が上がります。長期間契約する場合は全期型の検討もおすすめです。
定期保険の3つのメリット
定期保険には、終身保険にはない3つの大きなメリットがあります。
保険料を抑えつつ、必要な時期にしっかり保障を持ちたい方に適した選択肢といえるでしょう。
1. 保険料が割安でコスパが高い
同じ保障額なら、終身保険に比べて定期保険の方が圧倒的に割安です。限られた家計でも大きな保障を確保できます。
特に教育資金や住宅ローンを抱える期間だけ大きな保障を準備したい場合に最適です。
2. 大きな保障を確保できる
終身保険だと保険料負担が大きくなりがちですが、定期保険なら同じ予算でより大きな保障が可能です。
子育て期など、保障が必要な時期に合わせて契約期間を設定すれば効率よく備えられます。
3. 保険の見直しがしやすい
掛け捨て型なので解約リスクが小さく、ライフステージに応じて保険を見直しやすいのもメリットです。
「子どもが独立したら保障を減らす」など柔軟に対応できます。
メリット | 内容 | ポイント |
---|---|---|
保険料が安い | 終身より割安 | 大きな保障を確保可能 |
柔軟な見直し | 解約のデメリット小 | ライフプランに対応 |
目的別設計 | 教育費や住宅ローンに合わせられる | コスパ重視 |
定期保険の3つのデメリット
メリットの一方で、定期保険には注意すべきデメリットもあります。
長期的に見るとコスト増や保障切れのリスクがあるため、理解しておきましょう。
1. 更新時に保険料が上がる
更新型は、更新ごとに年齢に応じて保険料が上がるため、将来的な負担増に注意が必要です。
長期契約なら全期型を選ぶと、更新による値上がりを防げます。
2. 保障が一生涯続かない
一定期間のみ保障するため、満期後に新しい保険を契約しようとしても健康状態によって加入できないリスクがあります。
老後も保障が必要なら、終身保険との組み合わせを検討しましょう。
3. 定期保険のメリット
定期保険は、低コストで大きな保障を得られる点が最大の魅力です。終身保険に比べて保険料が安いため、限られた家計でもしっかり備えられます。
必要な時期だけ保障を持てるため、教育資金や住宅ローンなどライフイベントに合わせた設計が可能です。
4. 定期保険のデメリット
一方で、定期保険は満期後に更新が必要で、更新のたびに保険料が上昇するリスクがあります。また、健康状態によっては更新や再加入が難しい場合もあります。
長期的な保障や老後への備えには不向きな側面もあるため、他の保険との組み合わせも検討が必要です。
5. 終身保険との違い
定期保険と終身保険の違いは、主に保障期間と貯蓄性にあります。定期保険は一定期間のみ保障され、貯蓄性はありません。
一方、終身保険は一生涯の保障が続き、解約返戻金など資産形成の側面もあるため、長期的な視点での選択が求められます。
ポイント
定期保険は「期間限定の保障」と割り切って使うことが成功のコツです。
終身保険との違いと選び方
定期保険と終身保険の違いを理解し、自分に合った保険を選ぶことが大切です。
終身保険は一生涯保障+貯蓄性あり、定期保険は低コストで大きな保障が特徴です。
項目 | 定期保険 | 終身保険 |
---|---|---|
保障期間 | 一定期間 | 一生涯 |
保険料 | 低コスト | 高コスト |
貯蓄性 | なし | あり |
FPに聞く!定期保険はこんな人におすすめ
保険選びに迷っている方のために、FP視点で具体的なケースに応える形でインタビューしました。

34歳・女性
「定期保険を上手に活用するコツはなんですか?」
スマホdeほけん
定期保険は「必要な時期に、必要な保障だけ備える」ことが最適です。特に子育て世代や住宅ローンがある方にはコスト効率が良い選択です。


34歳・女性
「終身保険と併用するメリットは何ですか?」
スマホdeほけん
終身保険には貯蓄性がありますがコストが高いです。定期保険で短期の保障を確保し、将来的に必要を生じた場合に終身を追加するという戦略がおすすめです。

よくある質問(Q&A)
Q1:定期保険の全期型と更新型の違いは何ですか?
A:全期型は契約した期間中、保険料が一定で、更新による値上がりがありません。一方、更新型は契約期間ごとに保険料が上がる場合があります。
Q2:収入保障保険との違いは?
A:収入保障保険は毎月一定額を受取れる設計が一般的で、家族の生活費を続けて支える方式に適しています。一方、定期保険は一括でまとまった保障が出ます。
Q3:定期保険だけでは老後に不安ですか?
A:定期はあくまで期間限定の保障です。老後を見据えるなら、終身保険や個人年金との併用を検討するのがよいでしょう。
Q4:教育費に合わせた保障金額はどう決める?
A:学費や生活費の予測額をベースに、子どもが独立するまでの期間と合せて逆算して設定するのがベターです。
Q5:途中解約したら損ですか?
A:掛け捨て型なので、途中解約しても返戻金はありません。契約期間と家計負担のバランスを事前に確認することが大切です。
まとめ
定期保険は、一定期間に大きな保障を低コストで確保できる保険です。子育て世代や住宅ローンを抱える世帯におすすめですが、掛け捨て型のため貯蓄性はありません。
一方、終身保険は一生涯の保障を持てますが、保険料が高くなります。保障の目的と家計のバランスを考え、自分に合った保険を選びましょう。
参考になる公的制度リンク
保険選びや保障の判断に役立つ公的情報を厳選しました。
制度・情報源 | 内容 | リンク |
---|---|---|
生命保険料控除制度 | 所得税・住民税の軽減に役立つ制度 | 国税庁|生命保険料控除 |
住宅ローン減税 | 住宅ローンの利息分が税金から控除される制度 | 国税庁|住宅ローン控除 |
保険相談窓口 | FP等による無料相談サービス | 金融庁|保険相談情報 |
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
定期保険は、必要な時期に必要な保障を持てる効率的な保険です。ただし、更新型では保険料が年齢とともに上昇する点に注意してください。終身保険との組み合わせで、保障と資産形成を両立させる方法も有効です。加入前にライフプランを見直し、無理のない保険料で長期的に続けられる設計を心がけましょう。