

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般
20代は健康であることが多く、保険の必要性を感じにくいかもしれません。しかし、予期せぬ病気やケガは誰にでも起こり得ます。社会保障制度だけではカバーしきれない部分もあり、自分自身の備えが重要です。
この記事では、20代の保険加入率や必要な保険の種類、選び方のポイントなどを詳しく解説します。将来後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。
20代の保険加入率とその背景
生命保険文化センターの「令和4年度 生活保障に関する調査」によると、20代の医療保険加入率は男性28.5%、女性43.8%であり、全年代平均(69.8%)と比べて顕著に低い結果です。
若さへの過信や「保険は損」という誤解、SNSを通じた誤情報などが背景にあると考えられます。
社会保障制度の限界と民間保険の必要性
日本には健康保険制度、高額療養費制度などが整備されており、自己負担割合は原則3割です。しかし、差額ベッド代、先進医療、通院費など公的制度ではカバーされない費用が多く存在します。
特に先進医療は年間10万人以上が利用しており、費用も高額になることから、医療保険での備えが欠かせません。
20代が最低限入っておくべき保険
20代で加入を検討すべき保険には以下のようなものがあります。
1. 医療保険
入院や手術などにかかる医療費をカバーします。20代のうちは保険料が割安で、健康体として加入しやすい時期でもあります。
特約で先進医療や通院治療に対応するプランを選ぶと、万全の備えとなります。
2. 就業不能保険
病気や事故で長期就労不能となった場合の収入減に備える保険です。特にフリーランスや自営業には必須級。
傷病手当金での補填には限界があるため、生活費や家賃の補填手段として高評価されています。
3. がん保険
がんは若年層にも発症リスクがあり、20代のがん患者数は年々増加傾向にあります。がん保険は治療費や通院費をカバーでき、精神的な支えにもなります。
通院治療が主流になりつつある今、通院給付金付きプランの人気が高まっています。
4. 死亡保険
若年層でも親への仕送りや奨学金の残債がある場合、死亡保険で遺族への備えが可能です。掛け捨て型であれば数百円から始められる点も魅力です。
結婚・出産後に保障額を見直せる柔軟性も評価されています。
5. 個人賠償責任保険
自転車事故やSNSでのトラブルによる損害賠償責任に備える保険です。加入率はまだ低いですが、補償内容に対するコスパの良さから注目度が急上昇しています。
火災保険や自動車保険の特約でカバーできる点も便利です。
保険選びのポイントと注意点
無理のない範囲で、必要最小限の保障を持つことが基本です。また、保険料が安い若いうちに加入することで、将来の負担軽減にもつながります。
注意ポイント
「なんとなく入っておく」ではなく、目的とリスクに応じた保険設計が重要です。
保険加入後も、ライフイベントや収入の変化に応じて定期的な見直しが推奨されます。
まとめ
20代は保険料が安く、加入審査も通りやすい「備えのゴールデンタイム」です。医療保険、就業不能保険、がん保険、死亡保険、個人賠償責任保険の5つを中心に、自身のライフスタイルや将来設計に合わせたプランを選ぶことが大切です。
健康な今だからこそ始められるリスク管理の第一歩として、保険の加入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
20代は「まだ大丈夫」と考えがちですが、最もコスパよく保険に入れる世代でもあります。特に就業不能リスクや突発的な医療費への対応は、社会保障制度だけでは不十分な場面も多く見受けられます。
保険は生活の土台を支える“守りの資産”。小さく始めて、必要に応じて見直す姿勢が将来の安心につながります。