

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
医療保険の保障額について「日額5000円で足りるのか?」と悩んでいる方は少なくありません。実際の入院費や医療費の現状、そして社会保障制度との兼ね合いを考慮すると、この金額設定は一概に正解とはいえないのが実情です。本記事では、日額5000円の医療保険で対応できる範囲と、生活状況や老後の備えに応じた見直しポイントについて詳しく解説します。
日額5000円の医療保険はどの程度の保障?
医療保険における日額5000円の給付は、入院1日あたり5000円が支給される仕組みです。
仮に10日間入院した場合、合計5万円の給付が得られます。では、これで本当に医療費をカバーできるのでしょうか?
実際の入院費用の相場
厚生労働省の「医療施設動態調査(2023年度)」によれば、1日あたりの入院費用は平均約2万1000円。これには診療報酬、食事療養費、差額ベッド代などが含まれます。
つまり、日額5000円の給付だけでは入院費全体のカバーは難しく、不足分は貯蓄や別の保障で補う必要があります。
1. 高額療養費制度の活用
自己負担額が一定の上限を超えた場合、払い戻しが受けられる制度で、家計への負担を軽減します。
2. 傷病手当金や社会保険の利用
会社員であれば、長期入院時に給与の一部が支給される「傷病手当金」の活用も重要です。
3. 家族の支援や共済制度の活用
民間の共済や家族の支援によって医療費の一部をまかなえる場合もあります。
4. 入院一時金や手術給付金
医療保険によっては入院時にまとまった給付金が出るタイプもあり、そちらで不足を補うケースも。
5. 就業不能保険の併用
入院中や療養期間中の収入減に備えて、就業不能保険を併用することで生活費を補填できます。
注意ポイント
医療保険の給付は医療費の全体をカバーするものではなく、収入減や生活費を考慮した備えも重要です。
まとめ
医療保険の日額5000円は、最低限の備えとしては有効ですが、実際の入院費を全てカバーするには不十分な場合が多いです。
社会保障制度や他の保険との組み合わせで、より安心できる医療費対策を検討することが大切です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
日額5000円の医療保険でも最低限の保障は確保できますが、入院が長期化したり、働けなくなるリスクを考えると、それだけでは不十分なことが多いです。FPの立場からは、就業不能保険などと組み合わせて補完することを推奨します。
特にフリーランスや自営業の方は、収入源の確保という意味でも複合的な保険設計が求められます。