

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般
医療従事者である看護師は、人の命と健康を守る立場にありながら、自分自身の将来に対する備えを十分に整えていないことも少なくありません。特に「終身保険」の必要性については、「まだ若いから」「死亡保障は必要ない」と判断されがちです。
しかし、終身保険は単なる死亡保障ではなく、老後資金や資産形成の一部としても機能する保険商品です。今回は、現役の看護師が終身保険を検討するメリット・デメリットと、選び方のポイントについて詳しく解説します。
終身保険とは?看護師が押さえておきたい基本
終身保険とは、保険期間が一生涯続く生命保険の一種です。契約を続けている限り、被保険者が亡くなったときに保険金が支払われ、また途中で解約すれば一定の解約返戻金を受け取れる商品もあります。
看護師のように比較的安定した収入がある職種にとっては、中長期的な資金準備や、将来的な介護・医療費への備えとしても活用しやすい保険といえます。
看護師に終身保険が必要とされる3つの理由
1つ目は「独身でも死亡保障が役立つ場面がある」ことです。実家に仕送りをしている、自分の葬儀費用を自分で用意したいという場合、終身保険の死亡保障が活用されます。
2つ目は「資産形成手段としての価値」です。保険料払込期間を終えた後も保障が継続し、解約返戻金がたまる終身保険は、貯蓄代わりとしての側面を持ちます。
3つ目は「将来の相続対策」です。看護師で資産を築いている人にとっては、相続時に現金化できる保険金を残す手段として有効です。
注意点と終身保険を選ぶ際のチェックポイント
終身保険は一般的に保険料が割高で、加入時期が遅くなると月々の負担が重くなります。また、途中で解約すると元本割れのリスクもあるため、長期的な資金計画を持つことが前提となります。
選ぶ際は、保険料払込期間、返戻率、保障内容(介護特約・医療特約の有無)を比較し、自分のライフプランに合わせた設計を意識しましょう。
Q&A:看護師と終身保険に関するよくある疑問
Q1. 独身の看護師に終身保険は必要ですか?
A. 必ずしも必要ではありませんが、自分の葬儀費用や親族への支援を考えるなら有効です。また、貯蓄代わりとして考える人もいます。
Q2. 医療保険があるのに終身保険も入る意味は?
A. 医療保険は医療費に特化した保障ですが、終身保険は死亡時や老後の資金に備えるものです。役割が異なるため併用も検討の価値があります。
Q3. 若いうちに入った方が得ですか?
A. はい。若いうちは保険料が安く、返戻率も高くなりやすいため、長期的な資産形成に向いています。
Q4. 終身保険と養老保険の違いは?
A. 養老保険は満期時に保険金が戻りますが、終身保険は死亡時に保険金が支払われます。満期がない分、長期保障が可能です。
Q5. 終身保険はどこで相談すべき?
A. 保険ショップやファイナンシャルプランナーに相談することで、複数社の比較やライフプランに合った設計が可能です。
まとめ:終身保険は“保険+資産形成”の選択肢
看護師が終身保険を検討する価値は、死亡保障にとどまらず、将来の生活資金や相続対策、資産形成の手段として幅広い用途にあります。
安定した職業である看護師だからこそ、長期的な視野で保険を活用し、ライフステージに応じた設計を進めることが重要です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
終身保険は、医療保険とは異なり、長期的な資産構築を意識する方に適した商品です。特に看護師のように安定した収入が見込める職業では、ライフプランに応じた保障と資金計画の両面をバランスよく設計することが求められます。
加入目的や時期を見極め、自分の生活に本当に必要な保障を見極める力が大切です。保険を「守り」と「備え」の両輪で捉える視点を持ちましょう。