

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
AFP・2級FP技能士
「精神疾患があっても保険に入れる?」「どんな保障が利用できるの?」とお悩みではありませんか。
精神疾患を抱える方でも条件を満たせば加入できる保険や給付を受けられるケースがあります。
この記事では、精神疾患の方向け保険の種類や給付条件、選び方と注意点について専門家の視点で詳しく解説します。
精神疾患でも加入できる主な保険
精神疾患がある場合でも、加入できる保険にはいくつかの種類があります。
1. 引受基準緩和型保険
持病や既往症がある方向けの死亡保険や医療保険で、告知内容が限定され、精神疾患でも加入できる場合があります。
2. 無選択型保険
健康状態や告知を不要とする保険。保険料が高額で保障制限がありますが、精神疾患でも加入可能です。
3. 団体信用生命保険(条件付き)
住宅ローン契約時の保険。完治後一定期間経過していれば加入できる場合があります。
4. 就業不能保険(条件付き)
精神疾患が審査対象から除外される特約を付けて加入できるケースがあります。
5. 医療保険(限定的)
告知義務の範囲や症状の安定性によっては、医療保険への加入も可能です。
精神疾患と保険給付の条件
精神疾患でも給付が受けられるケースと制限について確認しましょう。
給付条件と制限の主なポイント
1. 症状の安定性
加入時点で症状が安定していることが、加入や給付の重要な条件になります。
2. 告知義務の履行
既往歴や現在の治療状況を正確に申告する必要があります。虚偽告知は給付対象外になります。
3. 加入後の免責期間
保険金や給付金の支払いが一定期間制限される免責期間が設けられることがあります。
4. 保障対象外となる場合
契約時に特定の疾患(精神疾患を含む)が保障対象から除外されることがあります。
5. 診断書や証明書の提出
給付請求時には医師の診断書や必要書類の提出が求められます。
精神疾患の方向け保険を選ぶ際の重要ポイント
加入前に次のチェックポイントを必ず確認しましょう。
1. 保障内容と制限事項の確認
加入できる保障内容と、保障対象外となる制限事項を必ず確認しましょう。
2. 保険料と家計負担のバランス
保険料は手取り収入の5〜10%以内に収め、過剰な負担を避ける設計が理想です。
3. 告知義務の範囲
告知内容の範囲と申告すべき内容を事前に明確にしましょう。
4. 給付条件と支給対象の明確化
精神疾患による給付対象と支払い条件を契約前に理解しておくことが重要です。
5. 専門家への相談
保険コンサルタントやFP(CFPレベル)に相談し、自分に適した商品を選びましょう。
注意ポイント
精神疾患の方向け保険は保障内容と制限を十分に理解し、将来のリスクと家計負担を総合的に考慮した選択が重要です。
公的医療保障の限度と医療保険の必要性
「公的医療保険があるから医療保険はいらないのでは?」と考える方もいます。しかし、実際に医療費を自己負担する金額には上限があるものの、カバーしきれない費用も少なくありません。
まずは高額療養費制度の仕組みを理解し、医療保険でどの部分を補うべきか明確にすることが重要です。
高額療養費制度の自己負担限度額
日本の健康保険制度では、所得に応じて毎月の自己負担限度額が設定されています。これにより、一定額を超えた医療費については公的保険がカバーします。
例えば、年収600万円程度の方は月額8万円前後、それ以上の所得層は最大25万円超の自己負担が必要です。
多数回該当と年間の自己負担上限
過去12か月以内に高額療養費の支給が3回以上あった場合、4回目以降は自己負担額がさらに軽減されます(多数回該当)。
また、「高額医療・高額介護合算療養費制度」により、世帯ごとに年間の負担額にも上限があります。
公的保障でカバーできない費用
高額療養費制度では入院や手術の基本的な費用が抑えられますが、差額ベッド代、先進医療費、通院交通費、治療による収入減少などは自己負担です。
これらの費用を補う手段として、医療保険や特約が重要な役割を果たします。
Q&A|精神疾患と保険に関するよくある疑問
Q1. 精神疾患があるとすべての保険に入れませんか?
A. いいえ。引受基準緩和型や無選択型保険なら加入可能なケースがあります。
Q2. 精神疾患でも給付は受けられますか?
A. 条件を満たし、告知義務を正確に履行していれば給付が受けられます。
Q3. 告知義務違反をするとどうなりますか?
A. 保険契約が無効になり、給付が支払われないリスクがあります。
Q4. 精神疾患が完治した場合は?
A. 完治と医師が診断し、一定期間経過後は一般保険の加入が認められる場合があります。
Q5. 保険の見直しは可能ですか?
A. はい。症状の改善やライフプランの変化に応じて見直しや乗り換えが可能です。
まとめ
精神疾患があっても、条件を満たせば加入できる保険や給付を受けられるケースは多く存在します。
告知義務や給付条件を正確に理解し、無理のない保険料と自分に合った保障を選びましょう。必要に応じて専門家に相談することが大切です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
精神疾患を抱える方にとって、保険加入のハードルは確かに高いですが、最近は多様な選択肢が存在します。ただし、契約条件や制限、家計負担を総合的に判断し、無理のない保障設計が不可欠です。
加入や見直しの際は必ず保険専門家やFPに相談し、長期的な視点で家計とリスクのバランスを考慮してください。