

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
安定職とされる公務員のなかでも、警察官は特に身体的・精神的負担が大きい職種です。日々の勤務では、突発的な事件対応や夜勤、不規則な勤務体系など、過酷な労働環境に晒されています。では、そんな警察官に「就業不能保険」は必要なのでしょうか?
この記事では、公務員という立場でも無視できない就業リスクと、その対策としての就業不能保険の必要性について、現実的な視点から解説します。
警察官に特有の就業リスクとは?
警察官は職務の性質上、事件・事故現場への対応、交通指導、警備任務などで、暴力や負傷のリスクを日常的に負っています。また、心身ともに強いストレスを受けやすい職業でもあります。
厚生労働省のメンタルヘルス調査では、公務員の中でも警察官・消防士におけるうつ病や適応障害の発症率が高いことが示されており、長期休職や離職に至るケースも珍しくありません。
「公務員だから安心」は本当か?
警察官は国家公務員または地方公務員として、傷病休暇や休職制度、共済制度などの保障があります。とはいえ、一定期間を超えても復職できない場合、退職扱いとなり、給与の支給が停止されるリスクがあります。
また、在職中でも所得が大幅に減少するケースや、精神疾患では復職のハードルが高くなる傾向も見られます。
就業不能保険が補う「公的保障のすき間」
就業不能保険は、病気やケガで仕事ができなくなったときに、一定期間ごとに定額の給付金を受け取れる保険です。公的な共済制度がある警察官でも、「給与減額期間」や「退職後の生活資金」をカバーする目的で民間の保険を活用する意義は十分にあります。
特に家族がいる警察官は、住宅ローンや教育費といった固定支出があり、収入減が直ちに家計に影響を与える可能性があるため、備えは不可欠です。
Q&A:警察官と就業不能保険に関する疑問
Q1. 警察官にも精神疾患のリスクはありますか?
A. はい。長時間勤務や職務中のストレスが大きく、うつ病・PTSDなどを発症する警察官もいます。
Q2. 公務員は共済保険があるから民間保険は不要?
A. 共済保険ではカバーしきれない生活費や収入減への備えは、民間の就業不能保険で補うのが効果的です。
Q3. 加入時期はいつが適切?
A. 健康で若いうちの加入が保険料を抑えやすく、審査も通りやすくなります。ライフイベント前後も見直しの好機です。
Q4. 精神疾患でも給付される保険はありますか?
A. はい。一部の就業不能保険では、うつ病や適応障害なども給付対象としています。商品内容を必ず確認しましょう。
Q5. 家族を持つ警察官にとっての保険の役割とは?
A. 家計維持のためのリスクヘッジです。教育費・住宅費など大きな支出がある家庭こそ、収入源を守る保険は欠かせません。
まとめ:警察官も“備える時代”へ
「安定職=無リスク」ではありません。警察官は職務上のリスクが極めて高く、心身に不調をきたす可能性も十分にある職業です。
万が一働けなくなったときに家族を守れる体制を整えることは、職業人としての責任の一環です。就業不能保険は、公的制度と併せて“二重の備え”として活用しましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
警察官の方は、他業種に比べて肉体的・精神的ストレスを抱えやすい環境に置かれています。共済制度などの手厚い保障があるとはいえ、収入の完全補填ができるわけではありません。
特に長期離職や退職リスクを見据えたとき、就業不能保険の役割は大きく、補償の“すき間”を埋める現実的な選択肢です。公務員でも私的保障の視点を持つことが、これからの時代の備えです。