睡眠時無呼吸症候群と引受基準緩和型医療保険|治療歴があっても安心の備え方

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まる疾患で、生活習慣病や交通事故のリスクとも関連しています。治療中の方や治療歴がある方は、医療保険の加入に不安を抱えることもあるでしょう。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群の基礎知識から、引受基準緩和型医療保険の特徴や加入ポイントまで詳しく解説します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

SASは、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上起こる状態を指します。主に閉塞性タイプが多く、肥満や顎の形、扁桃肥大などが原因となります。

無呼吸状態が繰り返されることで、日中の強い眠気や集中力低下、高血圧や心疾患のリスクも高まります。

治療内容と日常生活への影響

主な治療法は、CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)やマウスピース、生活習慣の改善です。重症度に応じて治療が継続され、睡眠検査の結果により効果が評価されます。

仕事中の居眠りや事故防止の観点から、診断後の早期治療が重要です。

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引受基準緩和型医療保険とは?

持病や治療歴がある方向けに、告知項目を限定し加入しやすくした保険商品です。SASの治療中や過去に治療歴がある方でも、条件次第で加入可能です。

ただし、保障内容は制限される傾向があるため、契約前に詳細な確認が必要です。

1. 治療状況の告知

CPAP装着中、または継続的な通院治療中かどうかは重要な告知内容となります。

定期通院が続いている場合は、その内容や頻度も正しく記載しましょう。

2. 過去の検査結果

PSG検査(終夜睡眠ポリグラフ)や簡易検査の結果は、保険会社により求められる場合があります。

無呼吸指数(AHI)が重症域だった場合、保障に制限がかかることもあります。

3. 保障範囲の確認

緩和型医療保険では、睡眠障害に起因する治療が対象外となる場合があります。

契約内容に「睡眠時無呼吸症候群の除外」がないかを必ず確認しましょう。

4. 睡眠外来の通院保障

CPAP療法では毎月の通院が基本です。通院給付金の有無が重要な比較ポイントです。

診療報酬や治療コストに対して十分な補償があるかを確認しましょう。

5. 他の生活習慣病との関係

SASは高血圧や糖尿病と併発することが多く、これらの既往歴も審査に影響します。

総合的に健康状態を申告することで、加入可能性を高めましょう。

注意ポイント

SASは軽症〜重症まで幅があるため、検査結果の詳細や治療方針を把握しておくと安心です。

項目 緩和型保険 通常の医療保険
告知項目 限定的 詳細な健康状態の告知
保険料 やや高め 割安
保障範囲 一部制限あり 幅広く保障
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ケーススタディ:50代男性の保障見直し事例

50代の会社員男性は、40代後半に睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP療法を継続中です。

一般の医療保険では、治療継続中のため加入を断られていましたが、緩和型医療保険に申し込み、直近1年間の治療内容と通院状況を正しく申告した結果、加入が認められました。

ケーススタディ:30代女性の加入成功体験

30代女性は軽度のSASと診断され、マウスピースによる治療を受けていました。

症状は安定しており、2年以上の通院歴があったため、通院保障がある緩和型医療保険に無事加入できました。健康診断結果も良好で、スムーズな審査通過となりました。

医師の診断書や検査結果の重要性

SASの治療歴を申告する際には、医師の診断書やPSG検査の結果が大きな判断材料になります。

検査数値や医師の見解が保険会社の審査に直結するため、保管と提出準備を怠らないようにしましょう。

加入前に確認すべき約款のチェックポイント

緩和型保険でも、睡眠障害に起因する治療は一部除外となることがあります。約款に記載された対象外項目を確認しましょう。

とくに「睡眠障害」「CPAP関連治療」などの用語が除外対象になっていないか要注意です。

SASと職業・生活への影響を考慮した保障設計

運転業務や夜勤がある方は、SASによる影響を考慮して保障内容を選ぶ必要があります。

事故や労災リスクも含めて、通院・休業に対応した保障プランを検討するのが理想です。

Q&A|睡眠時無呼吸症候群の方向け保険選び

Q1. SASの診断があると保険加入は無理?

A. 一般型は難しい場合もありますが、緩和型医療保険なら加入可能です。

Q2. CPAP装着中でも加入できる?

A. 条件付きで可能です。装着期間や症状の安定性が重視されます。

Q3. 通院保障付き保険を選ぶべき?

A. はい。通院治療が継続的なため、保障対象となる保険が安心です。

Q4. 他の病気も同時に告知するべき?

A. はい。糖尿病や高血圧など、関連疾患も正しく申告しましょう。

Q5. 一度断られたら再加入はできない?

A. 経過や症状改善により、再審査で加入できる場合もあります。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は日常生活や健康リスクに大きく関わる疾患ですが、引受基準緩和型医療保険により、安心して保障を得ることができます。

自身の治療状況や通院内容を正しく把握し、保険選びを行うことが大切です。制限の有無や保障範囲を比較し、納得できる保険を選びましょう。

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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

睡眠時無呼吸症候群は放置すると高血圧や心疾患のリスクが高まり、早期治療が非常に重要です。医療保険への加入も、治療中の方がしっかり保障を受けられるよう設計されています。

緩和型医療保険は、SASを含む慢性疾患の患者にも門戸を開く貴重な制度です。保険選びでは通院保障や給付制限の有無を慎重に見極めましょう。

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