

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般
「そろそろ生命保険を考えたいけど、終身保険って必要?」
「30代で入るならどんな終身保険を選べばいいの?」
終身保険は、一生涯の死亡保障が続くタイプの生命保険です。保障がずっと続く安心感や、相続対策、貯蓄性を重視する人に向いている一方で、掛け捨て型より保険料が高いという特徴もあります。
特に30代は、結婚や出産、住宅購入などライフイベントが多い世代。将来のリスクへの備えとして終身保険を検討する人が増える一方で、「本当に必要なのか」「選び方がわからない」という声も少なくありません。
この記事では、30代で終身保険を検討するときのポイントや、選び方のコツについてわかりやすく解説します。
30代で終身保険を検討するべき理由と必要性
30代で終身保険が検討される4つの理由
1.若いうちは保険料が安く加入できる
終身保険は契約時の年齢によって保険料が決まります。30代で加入すれば、50代・60代に比べて保険料が安く、長期間にわたって無理なく続けやすい設計が可能です。
2.一生涯の死亡保障を確保できる
終身保険は定期保険と異なり、保障が一生涯続きます。保障期間の終了を気にすることなく、万が一の際に家族へ確実にお金を残すことができます。
3.相続対策や葬儀費用の準備ができる
終身保険の死亡保険金は、相続税の非課税枠(500万円×法定相続人数)を活用できます。将来の相続対策や葬儀費用の準備としても利用できる点がメリットです。
4.貯蓄型を選べば資産形成にも活用できる
終身保険の中には貯蓄性のあるタイプもあり、解約返戻金を利用して教育資金や老後資金の一部に充てることもできます。計画的な資産形成をしたい方に向いています。
30代の終身保険の選び方ポイント
終身保険を選ぶときに押さえたい3つのポイント
1.保障額は必要最小限に絞る
必要以上に高額な保障は保険料負担を増やします。葬儀費用+α(300万〜500万円程度)を目安に設定し、無理のない範囲で設計しましょう。
2.保険料負担と払込期間を考える
終身払い(生涯保険料を支払う)にするか、短期払(60歳払済など)にするかで月々の保険料は変わります。老後の負担を減らしたい場合は短期払を検討するのも一案です。
3.貯蓄型か保障重視型かを目的で選ぶ
「貯蓄も兼ねたい」「資産形成に使いたい」場合は貯蓄型を選びましょう。一方、「保障だけあればいい」という場合は保障重視型(低解約返戻金型)で保険料を抑える方法もあります。
終身保険は「必要な保障を、無理のない保険料で」。
30代なら若いうちに賢く設計し、将来の安心を準備しましょう。
よくある質問 Q&A
Q1. 30代で終身保険に入るメリットはありますか?
A はい。若いうちに加入すると保険料が安く、健康状態も良好なため選択肢が広がります。一生涯の保障を無理なく確保できるのが大きなメリットです。
Q2. 保障額はどれくらいが適切ですか?
A 葬儀費用や相続対策を目的とする場合、300万〜500万円程度がひとつの目安です。必要額は家族構成や資産状況によって調整しましょう。
Q3. 貯蓄型と掛け捨て型、どちらを選ぶべきですか?
A 資産形成を兼ねたい場合は貯蓄型、保障を安く確保したい場合は掛け捨て型(低解約返戻金型)がおすすめです。目的に応じて選びましょう。
Q4. 終身払いと短期払い(60歳払済など)はどちらがよいですか?
A 老後の負担を減らしたい場合は短期払い、保険料を抑えたい場合は終身払いがおすすめです。将来の収入見通しや家計状況を考慮して選びましょう。
Q5. 子どもがいない場合でも終身保険は必要ですか?
A 子どもがいなくても葬儀費用の準備や相続対策として終身保険を利用することは可能です。目的に応じて保障額を設定しましょう。
まとめ
30代で終身保険を検討するなら、「必要な保障額」と「家計に無理のない保険料」を両立させることが大切です。若いうちに加入することで保険料を抑えられ、長く安心を確保できます。
保障が一生涯続く終身保険は、葬儀費用や相続対策、資産形成などの目的に役立ちますが、過剰な保障や高額な保険料負担にならないよう注意が必要です。
掛け捨て型か貯蓄型か、払込期間をどうするかなどを検討し、自分に合ったプランを選ぶことが将来の安心につながります。家族構成やライフプランを見据え、必要な保障を賢く備えましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
終身保険は、一生涯にわたって保障が続く保険として、相続対策や葬儀費用の準備として活用されることが多い商品です。30代で加入を検討する場合、若いうちに契約することで保険料を抑えられる点が大きなメリットといえます。
しかし、必要以上の保障を持つと家計を圧迫する原因になるため、保障額は「必要な分だけ」を意識することが大切です。特に資産形成を目的とする場合には、返戻率や解約返戻金の推移も確認し、計画的に設計することが求められます。
また、働き盛りの30代だからこそ、保障だけでなく資産形成や将来設計を踏まえた保険選びが必要です。現在の収入と将来の見通しのバランスを考慮し、無理のない設計を行うことが賢い選択といえるでしょう。