

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
皮膚にできる良性腫瘍である「粉瘤(アテローム)」は、見た目や炎症のリスクから手術による除去が必要となることがあります。しかし、粉瘤手術にかかる費用がどの程度で、医療保険や生命保険の給付対象になるのかは、あまり知られていません。本記事では、粉瘤摘出術の費用や保険適用条件、給付を受けるためのポイントを詳しく解説します。
粉瘤とは?治療が必要な理由
粉瘤は皮膚の下に老廃物がたまることで形成される良性腫瘍です。炎症を起こすと痛みや赤みが出るほか、感染が進むと膿が溜まり化膿性粉瘤になる可能性もあります。再発のリスクがあるため、根本的な治療には摘出手術が必要です。
粉瘤手術の費用相場と保険適用
粉瘤摘出手術は健康保険が適用されますが、自己負担は3割(または1〜2割)となります。大きさや部位により費用は異なりますが、目安は以下の通りです。
部位・サイズ | 費用の目安(保険適用前) | 自己負担額(3割) |
---|---|---|
顔・小サイズ | 約10,000円 | 約3,000円 |
背中・中サイズ | 約20,000円 | 約6,000円 |
炎症あり・大サイズ | 約30,000円以上 | 約9,000円以上 |
粉瘤手術と生命保険・医療保険の給付
保険会社によっては、粉瘤摘出術が「所定の手術」に該当する場合、給付金を受け取れる可能性があります。判断のポイントは、次の通りです。
1. 手術の種類が契約条件に該当するか
保険会社の給付条件に「皮膚・皮下腫瘍摘出術」が明記されている場合、給付対象となります。契約書の「給付対象手術名簿」を確認しましょう。
2. 日帰りでも「入院」とみなされるケース
処置後に観察目的で数時間以上の滞在があれば「入院」として認められ、入院給付金の対象になることもあります。
3. 通院給付金が対象になる場合
術後の通院が必要であれば、通院給付金が支払われるケースもあります。
4. 保険会社に事前確認を取る
保険の保障対象範囲は商品ごとに異なるため、事前に保険会社へ問い合わせることが重要です。
5. 特約や追加保障の確認
通院保障や特定手術に対応した特約があると、給付対象が広がる可能性があります。
注意ポイント
粉瘤手術は日常的な外科手術とみなされやすいため、必ず保険の給付対象か事前に確認しましょう。術後の経過観察や通院にも対応できる保険設計が望ましいです。
まとめ
粉瘤手術は健康保険が使えるものの、生命保険や医療保険の給付対象になるかは条件次第です。給付を受けるためには、手術の種類や診療内容が所定の範囲に入っていることが前提となります。
事前に加入中の保険を確認し、必要であれば保障の見直しも検討しましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
皮膚科的な外科処置も、保険の活用次第では経済的な負担を軽減できます。保障内容や特約の有無を定期的に見直すことで、安心した治療環境を整えることが可能です。
特に家計を守る視点では、通院保障や日帰り手術にも対応できる医療保険選びが重要です。