入院保険はいらない?その理由と見直すべき人の判断基準を解説

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

「入院保険って本当に必要?」「いらないって聞いたけど…」
そんな疑問を持つ人は年々増えています。

保険料を払い続けているけど、1度も使っていない――
そんな経験をしていると、「このまま続ける意味ある?」と感じるのも当然です。

この記事では、「入院保険は不要」と言われる理由と、本当に見直してよい人・見直すべきではない人の違いをわかりやすく解説します。
自分に合った判断ができるよう、基礎知識から丁寧に整理していきます。

入院保険とは?どういうときに役立つのか

入院保険は、病気やケガによって入院した場合に1日あたりの給付金が支給される保険です。
多くは医療保険の一部ですが、入院給付に特化した保険も存在します。

たとえば「1日5,000円〜10,000円」のように、日数に応じて給付される仕組みです。
手術給付金や通院給付金がセットになっていることもあります。

「入院保険はいらない」と言われる3つの理由

近年、入院保険を見直す人が増えた背景には、社会制度や医療事情の変化があります。主に以下の理由から入らなくてもいい」と言われるようになっています。

まず、公的医療制度が充実しており、高額療養費制度によって月額の自己負担には上限が設けられているため、医療費破産のリスクは大きく低下しています。

さらに、医療技術の進歩で入院期間が短くなっており、日本の平均入院日数も5〜10日程度と短縮傾向に。給付金が少額にとどまるケースも増えています。

また、ある程度の貯蓄があれば入院費や差額ベッド代などは十分カバーできるため、保険が絶対ではないという声も増えています。

こうした背景から、「入院保険=誰にとっても必要」という時代ではなくなりつつあるのが実情です。

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それでも入院保険を見直すべきではない人とは?

「いらない」と切り捨てる前に、自分がどのタイプに当てはまるかを一度整理してみましょう。

たとえば、貯蓄に不安がある人は、急な入院費にすぐ対応できないため、保険での備えが心強い支えになります。また、フリーランスや自営業の人は、会社員と違って傷病手当金がないため、働けない間の収入減に備える必要があります。

さらに、扶養家族がいる人は、自分が入院すると生活が成り立たなくなるケースもあるため、しっかりとした備えが欠かせません。

このように、自分や家族の状況次第で、保険の価値はまったく異なってくるのです。

「もったいない」ではなく「備えのコスト」として考える

入院保険に限らず、保険は“使うかどうか”ではなく“使う可能性に備える”ためのものです。
いざというときに「加入していてよかった」と思える保障があることで、治療に集中できる環境が整います。

入院保険が果たす役割

  • 治療費以外の支出にも備えられる
  • 交通費、家族の宿泊費、仕事を休んだ間の収入減などを補う手段になる
  • 精神的な安心感につながる
  • 保険があることで「もしも」の不安が軽減され、前向きな治療や回復に専念できる

“元を取る”発想ではなく、「安心を買う」視点で保険を捉えることが大切です。

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入院保険の見直しポイントと判断基準

「そろそろ保険を見直したい」「やめるべきか迷っている」
そんな方は、以下のポイントを一度チェックしてみましょう。

月の医療費を貯蓄でカバーできるか

突然の入院や通院費用が発生しても、貯蓄で十分に対応できるかを確認することは保険見直しの重要な指標です。貯蓄でまかなえる範囲とリスクのバランスを再評価しましょう。

傷病手当金など公的支援の理解はあるか

会社員や公務員であれば傷病手当金、フリーランスなら国民健康保険の高額療養費制度など、活用できる公的制度の内容を把握しておくことで、過不足ない保障の判断が可能になります。

家計にとって保険料が負担になっていないか

毎月の保険料が生活費や将来の貯蓄に影響を与えていないかを見直すことも大切です。必要な保障と支払余力を見極め、無理のないプランに調整する余地がないかを確認しましょう。

保険期間と年齢がライフステージに合っているか

若い独身時代、子育て中、老後と、ライフステージごとに必要な医療保障は変化します。保険期間や更新時期が自分の今後の生活設計に合っているかを定期的に点検することが重要です。

すべてを保険で備える必要はありませんが、不安を最小限にするバランスが大切です。

入院保険、本当にいらない?

入院保険はいらないと言われても、自分に必要な備えを見極める視点が大事です。

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Q&A

Q1. 入院保険と医療保険の違いは?

A. 医療保険は入院以外の保障も含み、入院保険はその中でも入院給付に特化した保障です。

Q2. 入院日額はいくらに設定すべき?

A. 自分の生活費や治療費に応じて、1日5,000〜10,000円が目安です。

Q3. 貯金があれば入院保険は不要?

A. 生活に影響のない十分な貯蓄があれば、不要なケースもあります。

Q4. 入院が短期なら保険の意味はない?

A. 短期でも高額な医療費や生活の乱れを補うために役立ちます。

Q5. 途中解約しても損しませんか?

A. 掛け捨て型は解約返戻金がないため、解約のタイミングには注意が必要です。

まとめ

「入院保険はいらない」という意見は、あくまで一定の条件を満たした人にとっての選択肢にすぎません。貯蓄や公的保障が十分でない場合、入院に伴う医療費や収入減に備える術がなければ、治療と生活の両立は困難になります。入院保険は、そうした状況にある人にとって医療リスクから生活を守る確実な手段となります。

必要かどうかの判断は、年齢や健康状態だけでなく、家計の耐性、公的支援の理解度、将来の生活設計まで含めた総合的な視点で行うべきです。「なんとなく」ではなく、「自分にとって必要な保障かどうか」を明確にすることが、医療費リスクに対する最適な意思決定につながります。

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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

入院保険が「いらない」と言われることが増えてきたのは、社会制度の充実や平均入院日数の短縮が背景にあります。確かに、貯蓄が十分にある方や、公的制度を理解し上手に活用できる方にとっては、保険の必要性が低くなるのも事実です。

しかし保険は、リターンを得るための投資ではなく、いざというときに経済的ダメージを最小限に抑えるための備えです。貯蓄だけでは不安が残る方や、自営業・フリーランスのように働けなくなるリスクが家計に直結する方にとって、入院保険は非常に有効な手段となります。

「なんとなく不要」と決めつけず、今の自分の状況や家族の生活を支える力がどの程度あるのかを客観的に見直すこと。それが、保険を“持つ意味”をしっかりと見極める第一歩になります。

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