NISAのメリット・デメリットとは?はじめる前に知っておきたい特徴と選び方のポイント

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般

「NISAって聞いたことはあるけど、何がいいの?」

「メリットだけじゃなく、デメリットも知っておきたい」

資産形成をはじめたいと考えたとき、まず候補にあがるのがNISA(少額投資非課税制度)です。投資による利益に税金がかからない制度として人気ですが、実は仕組みをよく理解しないままはじめてしまうと「こんなはずじゃなかった」と感じるケースもあります。

この記事では、NISA メリット デメリットについて、制度の特徴と注意点、後悔しない活用方法をわかりやすく解説します。資産運用を考える方はぜひ参考にしてください。

NISAを活用するメリット・デメリット

1.利益が非課税になる(メリット)

通常、株式や投資信託で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座での運用益は非課税。運用益をそのまま再投資でき、複利効果も期待できます。

2.投資枠に上限がある(デメリット)

年間の投資上限が決まっており(新NISAなら成長投資枠240万円・つみたて投資枠120万円)、大きな資産運用をしたい人には物足りない場合もあります。

3.損失を損益通算できない(デメリット)

課税口座では損失と利益を相殺(損益通算)できますが、NISA口座では損失が出ても他の口座の利益と相殺できません。損失リスクにも注意が必要です。

4.長期運用に向いている(メリット)

非課税期間が長く、積立型は20年、成長投資枠も長期間の運用が前提。長期的にコツコツ資産形成したい方には適した制度です。

NISAを活用するときの選び方・ポイント

1.目的に応じて「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を使い分ける

つみたて投資枠は低リスクな積立用商品に限定されています。一方、成長投資枠は個別株や幅広い投資信託も対象。目的と投資スタイルに合わせて使い分けましょう。

2.リスク許容度に合った商品を選ぶ

運用成績は商品によって大きく異なります。価格変動の大きい商品に偏らず、分散投資を心がけましょう。リスクが不安な方はつみたてNISA対象のインデックスファンドから始めるのも一案です。

3.長期で続けられる金額で設計する

無理のない金額で積み立てることが大切。投資額が家計を圧迫しない範囲で、長く続けられる計画を立てましょう。

NISAは「非課税」のメリットを活かしつつ、デメリットも理解して使うことが大切。

目的と投資スタイルに合った選択が成功のポイントです。

よくある質問 Q&A

Q1. NISAとつみたてNISA、新NISAはどう違うのですか?

A 2024年からは新NISAとして一本化され、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用可能です。従来のNISAやつみたてNISAとは制度内容が異なります。

Q2. NISA口座は途中で解約できますか?

A いつでも解約可能です。ただし、非課税枠は再利用できず、解約後にその年の投資枠を使い直すことはできません。

Q3. NISAは元本保証ですか?

A いいえ。投資信託や株式が対象のため、元本割れのリスクがあります。預金とは異なり、運用成績によって増減します。

Q4. NISAのデメリットは何ですか?

A 損益通算できない、投資上限がある、元本保証ではない点です。非課税メリットとリスクをしっかり理解する必要があります。

Q5. NISA口座を複数の金融機関で作れますか?

A NISA口座は1人1口座が原則です。年ごとに金融機関の変更は可能ですが、同じ年に複数口座で運用はできません。

まとめ

NISAは、運用益が非課税になる資産形成のための制度として、多くの人に利用されています。特につみたてNISA(現在は新NISAのつみたて投資枠)では、長期的にコツコツと投資することで、リスクを抑えながら資産形成を目指せる仕組みが整っています。

一方で、損益通算ができない点や元本保証ではないことはデメリットといえます。「投資は元本割れの可能性がある」ということを理解し、リスクとリターンのバランスを考えて設計することが大切です。

大切なのは、非課税枠のメリットを活かしつつ、生活に無理のない範囲で長期運用を続けること。制度の特徴を理解したうえで、自分に合った活用方法を選びましょう。

監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

NISAは、「投資による利益が非課税」という大きなメリットがある一方で、損失が出た場合には課税口座のように他の利益と相殺できないという注意点があります。そのため、投資経験が少ない方ほど「非課税」という言葉だけにとらわれず、商品のリスクや運用期間をしっかり確認することが必要です。

特につみたて投資枠は、長期・分散・積立という資産形成の基本を踏まえた設計がされており、初心者にも適した仕組みといえます。しかし、どの枠をどう使うかはご自身のライフプランや資産状況によって異なります。

投資はあくまで「将来の安心のための手段」です。制度のメリットを活かしながら、リスクを理解し、家計全体のバランスを意識した資産形成を心がけましょう。