

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般
「医療保険って本当に必要なの?」と感じたことはありませんか?
日本には高額療養費制度などの公的保障があり、保険料を払ってまで医療保険に入るべきか悩む人も多いです。
本記事では、医療保険が「いらない」と言われる理由や、実際の後悔事例、医療保険が必要な人の特徴まで、専門家視点でわかりやすく解説します。
医療保険はいらない?そう言われる理由と背景
医療保険が「不要」とされる理由にはいくつか共通点があります。
家計や制度の知識がある人ほど、加入の必要性に疑問を持つことが多いようです。
医療保険が不要と言われる理由
1. 保険料がもったいない
医療保険は月々数千円の支出が続くため、長期間で見ると負担が大きくなります。
健康なうちは使わずに終わる可能性もあるため、コスパを重視する人は加入を避けがちです。
2. 高額療養費制度がある
公的制度により、入院や手術をしても一定額以上は自己負担が軽減されます。
この制度があることで、「民間保険はいらないのでは?」と感じる人も増えています。
3. 貯金でカバーできる
十分な貯蓄がある家庭では、短期入院や軽度の医療費を自費でまかなうケースもあります。
無駄な支出を避けたいという思いが、保険未加入の理由につながることもあります。
4. 若年層は使う機会が少ない
20〜30代の健康な方は、実際に医療保険を使う機会が少ないのが現実です。
そのため、優先度の低い支出とみなされる傾向があります。
5. 掛け捨てで損に感じる
満期返戻金がない「掛け捨て型」の医療保険は、解約時にお金が戻りません。
結果として「払い損だった」と後悔する声もあります。
「医療保険がいらなかった」と後悔するケースとは
加入を見送った人が「やっぱり必要だった」と感じるケースも存在します。
実際にあった後悔エピソードから、その背景を確認しましょう。
注意ポイント
急な入院や手術で数十万円の費用が発生し、貯蓄が底をつくケースがあります。
生活費まで圧迫されるリスクを想定し、備えとしての医療保険を見直すことが大切です。
公的医療制度で補える範囲と限界
日本の医療制度は充実していますが、万能ではありません。
制度の対象外となる部分や、立て替えの必要性も理解しておきましょう。
1. 高額療養費制度
自己負担が一定額を超えると払い戻されますが、一時的な立て替えが必要です。
タイミング次第では家計に大きな影響が出ることもあります。
2. 傷病手当金
会社員や公務員は制度の恩恵を受けられますが、自営業者には適用されません。
フリーランスの方は、収入減に備える手段が限られています。
3. 差額ベッド代
大部屋が満室などの理由で個室を利用すると、1日あたり数千〜1万円以上の費用が発生します。
公的医療保険の対象外で、全額自己負担となります。
4. 先進医療費
がん治療などで注目される先進医療は、公的保険が適用されません。
数十万円以上の高額になる場合もあり、事前の備えが重要です。
5. 収入減への対応
長期入院や通院により、働けない期間が続くと家計に影響します。
医療費だけでなく、生活費の確保も大きな課題となります。
医療保険が必要な人と不要な人の判断基準
医療保険の必要性は、家計状況や職業などによって変わります。
以下に、判断の目安を紹介します。
注意ポイント
保険の必要性は「誰にでも同じ」ではなく、個々の状況で大きく変わることを理解しましょう。
特徴 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
終身保険 | 生涯保障と貯蓄性 | 保険料が割高 |
変額保険 | 資産形成と保障の両立 | 運用リスクあり |
養老保険 | 満期時に資金受取 | 返戻率が低め |
医療保険の選び方と見直しポイント
加入すべきか迷ったときは、以下の視点で保険を選ぶのがおすすめです。
保障とコストのバランスを意識しましょう。
1. 必要最低限の保障から始める
入院日額5,000円程度+手術給付金のプランから始めると、保険料も抑えやすいです。
コスパ重視の方におすすめの選び方です。
2. 掛け捨て型を選ぶ
返戻金がない分、毎月の支払いを抑えられるのが特徴です。
短期的な加入や見直しもしやすいのがメリットです。
3. 若いうちの加入で保険料を抑える
若年層での加入は保険料が安く、長期的に見ても支払総額が少なくなります。
早めの検討が、負担軽減につながります。
4. 更新型と終身型を比較
更新型は初期費用が安く済みますが、将来的に保険料が上がるリスクがあります。
終身型は保険料が固定される点が安心材料となります。
5. 保険ショップや専門家に相談
複数の保険会社の商品を比較できる保険ショップの活用も有効です。
第三者の意見を取り入れることで、冷静な判断が可能になります。
Q&A|医療保険に関するよくある疑問
Q1. 変額保険って医療保障になるの?
A. 変額保険は資産形成を目的とした保険で、医療保障は主目的ではありません。
特約で医療保障を追加することは可能ですが、商品設計に注意が必要です。
Q2. 医療保険は何歳までに入ればいい?
A. 保険料は年齢とともに上がるため、若いうちの加入が有利です。
30代までに加入しておくと、トータルの支払額を抑えられる可能性があります。
Q3. 医療保険とがん保険はどちらを優先すべき?
A. がんは医療費が高額になりやすいため、がん家系や不安のある人は優先してもよいでしょう。
保障内容とリスクを照らし合わせて選ぶのがポイントです。
Q4. 医療保険は途中で解約できる?
A. いつでも解約可能ですが、返戻金のないタイプでは支払った保険料は戻りません。
見直し時期を考慮しながら、無理のない保険料に設定することが重要です。
Q5. 医療保険に入っていても公的制度は使える?
A. はい、民間保険と公的制度は併用可能です。
高額療養費制度や傷病手当金など、公的制度も最大限活用しましょう。
まとめ|医療保険は「不要」ではなく「適切に選ぶ」もの
医療保険は、誰にとっても必要なわけではありません。
しかし、収入や家計状況、将来のリスクによって必要性が変わります。
「いらない」と思った今こそ、本当に必要な保障を見直す絶好のタイミングです。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
医療保険の必要性は人それぞれであり、職業・貯蓄額・家庭構成によっても大きく異なります。
大切なのは、焦って加入するのではなく、冷静にリスクを見極めることです。
自身の家計バランスやライフプランに照らし、必要な保障だけを無理なく備えることが保険選びの基本といえます。