

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
住宅ローンを組む際に必要となる団体信用生命保険(団信)ですが、持病があると加入できるか不安に感じる方も多いでしょう。
特に脂質異常症(高脂血症)を抱える方にとって、団信への加入可否は重要な問題です。
本記事では、脂質異常症の方が団信に加入する際のポイントや、持病があっても加入しやすい医療保険の選び方について解説します。
脂質異常症とは?
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪の値が基準範囲を超える、または善玉(HDL)コレステロールが基準値を下回る状態を指します。
以前は高脂血症と呼ばれていましたが、2007年4月から「脂質異常症」という名称に統一されました。
自覚症状が少ないため、健康診断で指摘されることが多く、放置すると動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。
脂質異常症でも団信に加入できる?
団信に加入する際は、健康状態に関する告知が求められます。
脂質異常症があるからといって必ずしも加入できないわけではありませんが、コレステロール値や中性脂肪値、治療状況によっては、加入が難しい場合もあります。
特に、過去に脂質異常症やその合併症で入院歴がある場合や、抗血栓薬を服用している場合は、保険会社にリスクが高いと判断され、加入を断られる可能性があります。
ワイド団信という選択肢
一般の団信に加入できない場合でも、引受基準が緩和された「ワイド団信」を検討することで、加入できる可能性があります。
ワイド団信は、持病や既往症がある方でも加入しやすいように設計されており、脂質異常症の方でも加入できた実績があります。
ただし、保険料が割高になる場合や、住宅ローンの金利が上乗せされることがあるため、事前に確認が必要です。
脂質異常症の方におすすめの医療保険
脂質異常症の方が医療保険に加入する際は、以下のような保険を検討すると良いでしょう。
脂質異常症の方におすすめの医療保険
1. 引受基準緩和型医療保険
告知項目が少なく、持病や既往症がある方でも加入しやすい医療保険です。
脂質異常症で通院・投薬治療中の方でも、簡単な質問にすべて「いいえ」と答えられれば、加入できる可能性があります。
2. 無選択型医療保険
健康状態に関する告知が不要で、誰でも加入できる医療保険です。
ただし、保険料が割高であることや、保障内容が限定的な場合があるため、注意が必要です。
3. 生活習慣病重症化予防特約付き保険
脂質異常症などの生活習慣病が重症化した場合に給付金が支払われる特約が付いた医療保険です。
早期の治療開始や重症化予防に対する保障があり、脂質異常症の方に適しています。
4. 特定部位・疾病不担保特約付き保険
特定の部位や疾病に関する保障を一定期間除外することで、通常の医療保険に加入できる場合があります。
脂質異常症に関連する疾病を一定期間保障対象外とすることで、加入が可能になるケースもあります。
5. 専門家に相談して最適な保険を選ぶ
保険の専門家(ファイナンシャルプランナー)に相談することで、自身の健康状態やニーズに合った保険を選ぶことができます。
複数の保険会社の商品を比較検討し、最適な保険を見つけるために、専門家のアドバイスを活用しましょう。
注意ポイント
脂質異常症の方が保険に加入する際は、コレステロール値や中性脂肪値、治療状況などを正確に告知することが重要です。
まとめ
脂質異常症の方でも、健康状態や治療状況によっては団信や医療保険に加入できる可能性があります。
一般の団信に加入できない場合は、ワイド団信を検討することで、住宅ローンを組む際の不安を解消できるでしょう。
また、医療保険についても、引受基準緩和型や無選択型、生活習慣病重症化予防特約付き保険など、持病があっても加入しやすい商品があります。
自身の健康状態やニーズに合った保険を選ぶために、専門家に相談することをおすすめします。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
脂質異常症は自覚症状が少ないため、放置されがちですが、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高める疾患です。
保険に加入する際は、健康状態や治療状況を正確に告知し、適切な保険商品を選ぶことが重要です。
特に住宅ローンを検討している方は、団信への加入可否が大きなポイントとなるため、早めに対策を講じましょう。