

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般
「変額保険ってほかの保険とどう違うの?」
「元本割れのリスクがあると聞いたけど、本当に大丈夫?」
変額保険は、死亡保障を持ちながら資産運用もできるタイプの保険です。運用によって将来の受取額が変動するため、「保障」と「資産形成」を両立したい方に選ばれる商品ですが、リスクをきちんと理解しておかないと「思っていたよりも少ない金額しか受け取れなかった」と後悔することもあります。
この記事では、変額保険とはというテーマで、仕組みや特徴、注意点、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
変額保険を理解するための基本と必要性
変額保険の仕組みと知っておきたい4つの特徴
1.運用成果によって解約返戻金や満期保険金が変動する
変額保険では、契約者が指定した運用先(特別勘定)で資産運用が行われます。そのため、将来受け取れる解約返戻金や満期保険金は、運用成績によって増減します。
2.死亡保障は基本的に最低保障がある
運用が不調でも、死亡保障については一定額が保証される設計が一般的です。これにより、資産運用にチャレンジしながら万が一の保障も確保できます。
3.投資信託など複数の運用先を自分で選べる
複数のファンド(日本株・外国株・債券など)から運用先を選ぶことができ、自分のリスク許容度や運用方針に合わせてカスタマイズできるのが特徴です。
4.運用実績次第で元本割れするリスクがある
貯蓄型保険と違い、変額保険は元本保証がありません。運用次第では解約返戻金が払込保険料を下回るリスクがあります。
変額保険の選び方ポイント
変額保険を選ぶときに押さえたい3つのポイント
1.自分の運用目的とリスク許容度を明確にする
「保障を重視したい」「資産運用を重視したい」どちらを優先するかで設計が変わります。リスクを取りすぎない設計を意識しましょう。
2.ファンドの種類と過去の運用実績を確認する
どんな運用先が用意されているのか、過去の実績はどうかを確認し、自分の方針に合ったファンドを選ぶことが大切です。リバランス機能の有無もチェックポイントです。
3.保険料の払込期間と保障内容をチェックする
終身型か一定期間型か、払込期間が短期か長期かによって保険料の設計が異なります。保障内容と保険料のバランスをよく確認しましょう。
変額保険は「保障」と「運用」のバランスが大切。
リスクを理解したうえで、自分に合ったプランを選びましょう。
よくある質問 Q&A
Q1. 変額保険は元本保証がないと聞きましたが本当ですか?
A はい。変額保険には元本保証はありません。運用成績によっては解約返戻金が払込保険料を下回る可能性があります。
Q2. 死亡保障まで変動するのですか?
A 多くの変額保険では死亡保障の最低金額は保証されています。ただし、それを上回る部分は運用成果によって変動します。
Q3. 投資経験がなくても変額保険に加入できますか?
A はい。投資経験がなくても加入できますが、運用先の選択やリスクの理解は必要です。慎重にファンド選びを行いましょう。
Q4. 資産運用目的なら変額保険と投資信託はどちらがよいですか?
A 保険の保障機能が必要なら変額保険、純粋な資産運用なら投資信託が向いています。目的に応じて選択しましょう。
Q5. 変額保険は途中でファンドの変更ができますか?
A はい。多くの変額保険では契約後もファンドの変更(スイッチング)が可能です。運用状況に応じて見直すことができます。
まとめ
変額保険は、死亡保障と資産運用を両立できる保険として設計されています。投資信託を利用した運用型の商品であるため、将来受け取れる解約返戻金や満期保険金は運用成績に応じて変動します。
「保障」と「資産形成」をバランスよく取り入れたい方には魅力的な選択肢となりますが、元本保証がない点や運用リスクを理解して加入することが必要です。
加入時には、自分のリスク許容度と目的を明確にし、保険料負担と保障内容のバランスをよく考えることが、納得のいく保険選びにつながります。慎重に設計し、安心できる保障と資産形成を目指しましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
変額保険は、保険と資産運用を組み合わせた商品であり、将来の資産形成を期待できる一方で、運用リスクを伴う点が大きな特徴です。一般的な貯蓄型保険(終身保険や養老保険など)とは異なり、解約返戻金や満期保険金が確定していないため、加入の際にはリスクへの理解が不可欠です。
死亡保障の最低保証があることは安心材料のひとつですが、運用先の選択や市場の動きによって結果が大きく左右されるため、リスク許容度をしっかり考えた設計が求められます。
資産形成の手段として変額保険を活用する場合は、ファンド選択やリバランスも重要なポイントとなります。保障と運用を同時に考える場合は、単なる保険加入ではなく、資産運用の一環としてプランニングする視点を持つことが大切です。