

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
高度治療室(HCU)は、一般病棟と集中治療室(ICU)の中間に位置する医療施設です。HCUでは、集中的な観察や治療が必要とされる重症患者が入院します。こうした施設への入院は、医療水準が高い分、入院費用も高額になる傾向があります。
この記事では、HCU入院時にかかる費用の詳細と、経済的負担に備えるための医療保険の活用について解説します。
HCUとは?一般病棟との違い
HCUの基本機能と役割
HCU(High Care Unit)は、ICU(集中治療室)ほどではないものの、24時間体制での看護やモニタリングが必要な患者が対象です。
たとえば、重症の肺炎、急性心不全、脳卒中後の管理などが挙げられます。
HCUの入院費はどれくらい?
日額費用と主な内訳
HCUの入院費は、保険点数ベースで1日あたり約3万〜4万円程度とされ、一般病棟の2倍近くになります。以下のような費用構成が含まれます。
費用項目 | 金額の目安 | 備考 |
---|---|---|
入院料 | 30,000〜40,000円/日 | HCU管理料 |
検査・画像診断 | 10,000〜30,000円 | CTやMRIなど |
投薬・処置 | 5,000〜20,000円 | 状態に応じて変動 |
高額療養費制度と自己負担の限界
制度の仕組みと限度額
HCUのような高額な医療でも、「高額療養費制度」により自己負担額が軽減されます。しかし、限度額を超えるまでの支払いが必要で、事後に払い戻されるため、一時的な出費は避けられません。
制度の対象外費用とは?
また、差額ベッド代や食事代、日用品費などは制度の対象外です。
医療保険の役割:入院給付金で負担軽減
給付金の仕組みと効果
民間の医療保険では、HCU入院に対しても「入院給付金」が支払われます。1日あたり5,000〜10,000円の給付があると、高額な医療費の実費負担に備えることが可能です。
特約の活用でさらに安心
HCUはICUと同様に特別な管理料がかかるため、保障内容に「特定疾病入院特約」などがあると安心です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
HCUのような高度な医療を要する状況では、費用の面でも精神的な負担が大きくなります。事前に保険で備えておくことは、家族の安心にもつながります。
保険の見直しや給付条件の把握は、入院後では遅いため、日頃から準備をしておくことが肝心です。