

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
転倒や事故など、思いがけない場面で起こる骨折。高齢者や女性では骨粗鬆症の影響で特にリスクが高まる傾向があります。過去に骨折歴があると、通常の医療保険への加入が難しくなるケースも少なくありません。
しかし、引受基準緩和型医療保険なら、既往症や骨折歴がある方でも一定条件のもとで加入できる可能性があります。この記事では、骨折歴がある方に向けた保険選びのポイントや注意点をわかりやすく解説します。
引受基準緩和型医療保険の基本とは
このタイプの医療保険は、通常よりも健康状態に関する告知が緩やかで、持病や既往症がある方に門戸が開かれています。
骨折などで入院歴や通院歴がある方でも、直近の症状が安定していれば加入可能な場合が多いです。
注意ポイント
骨折に関連した入院・手術歴が直近にある場合、一部の保障が制限されることがあります。
保険選びで重視すべきチェックポイント
加入前に必ずチェックしておきたいのが、「特定部位不担保」や「免責期間」の有無です。これらの条件により、骨折による治療が給付対象外となることもあります。
また、骨粗鬆症などの基礎疾患がある場合、その診断歴も含めて告知が必要となる場合があるため、正確な情報提供が大切です。
骨折歴がある方の加入で確認すべきポイント
1. 過去の骨折の治療時期と内容
骨折の治療が完了してからどのくらい経過しているかが審査の判断材料になります。
完治後1年以上経過していれば、制限なく加入できる保険もあります。
2. 再骨折リスクの有無
同じ部位を何度も骨折している場合や、再発のリスクが高いと医師に指摘されている場合には、保険加入時の条件に注意が必要です。
安定性の有無が判断ポイントになります。
3. 基礎疾患(骨粗鬆症など)の有無
骨折の原因が骨粗鬆症などの慢性疾患である場合、その病歴も含めた審査が行われます。
特に50代以降の女性では、骨密度検査の結果が審査書類として求められるケースもあります。
4. 現在の通院・服薬状況
現在も通院中、あるいは鎮痛薬や骨形成促進薬などを服用中の場合、保障範囲に制限が設けられることがあります。
申告の際は、通院理由や薬剤名を正確に記載することが大切です。
5. 他の持病との兼ね合い
糖尿病や高血圧など、骨折リスクを高める他の持病がある方は、全体的な健康状態を総合的に審査される場合があります。
過去の健康診断結果や現在の治療方針を事前に確認しておきましょう。
FPに聞く!骨折歴がある方の医療保険の選び方
骨折歴がある場合、どのような医療保険を選ぶべきか悩む方は多いです。ここでは、実際の質問にファイナンシャルプランナー(FP)が答えます。

35歳・男性
骨折歴がありますが、通常の医療保険には入れませんか?
スマホdeほけん
通常の医療保険は、過去の骨折歴があると加入が難しい場合があります。特に、直近で入院や手術をした方は審査が厳しくなるため注意が必要です。


35歳・男性
緩和型医療保険なら加入できる可能性はありますか?
スマホdeほけん
はい、引受基準緩和型医療保険なら、骨折歴があっても加入できるケースがあります。ただし、一定の免責期間や部位不担保条件が付くことが多いです。


35歳・男性
加入する際に一番注意すべきことは何ですか?
スマホdeほけん
最も重要なのは、告知義務を正確に果たすことです。不正確な申告は契約解除や給付拒否のリスクにつながります。また、免責条件を必ず確認しましょう。


35歳・男性
骨粗鬆症がある場合でも加入できますか?
スマホdeほけん
加入できる場合もありますが、骨粗鬆症に起因する骨折は給付対象外となることがあります。事前に保障範囲を確認しておくことが大切です。


35歳・男性
保険料はどのくらいになりますか?
スマホdeほけん
一般的に、緩和型医療保険は通常の医療保険より割高で、月額3,000円〜5,000円程度が目安です。保障内容と費用のバランスを考えて選びましょう。

よくある質問(Q&A)
Q1. 骨折歴があると通常の医療保険には加入できませんか?
A. 多くの一般医療保険では、過去の骨折歴があると加入が難しい場合があります。
直近の骨折や手術歴があると、審査に通らない可能性が高いです。
Q2. 緩和型医療保険なら骨折歴があっても加入できますか?
A. はい、加入できる可能性があります。
特に、治療から一定期間が経過している場合は、制限なしで加入できる商品もあります。
Q3. 骨折歴がある場合、免責期間はありますか?
A. 商品によっては、加入から一定期間(90日など)は給付対象外となる免責期間があります。
契約前に、免責期間や不担保部位の条件を確認してください。
Q4. 骨粗鬆症がある場合でも保険に入れますか?
A. 加入できる場合もありますが、骨粗鬆症に関連する骨折は給付対象外になるケースがあります。
保障範囲の詳細確認が必須です。
Q5. 骨折歴以外に、どんな情報を告知する必要がありますか?
A. 過去の通院状況や服薬、骨密度検査結果など、関連する医療情報を正確に申告してください。
告知義務違反は契約解除や給付拒否につながるので、正確な申告が重要です。
まとめ
骨折の既往があっても、引受基準緩和型医療保険に加入することで、将来の不安を軽減できます。
大切なのは、保険の条件と自分の健康状態を正確に照らし合わせることです。比較検討を重ねたうえで、自分に合った補償内容を選びましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
骨折は一度の治療で終わることもありますが、特に高齢期では再発リスクや合併症の可能性が高まります。
そのため、過去の骨折歴を持つ方こそ、万一の入院・手術に備えて保障を確保しておくことが重要です。引受基準緩和型医療保険は、そうしたリスクと向き合う方の強い味方となります。選択に迷った場合は、保険の専門家や医師と相談しながら慎重に検討されるとよいでしょう。