

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
不妊治療の中でも高度な医療行為である胚移植術(体外受精)は、女性にとって身体的・経済的に大きな負担となります。
医療保険で補償される可能性があることをご存知でしょうか?本記事では女性の視点から、胚移植術と医療保険の関係、選び方のポイントを詳しく解説します。
胚移植術とは?不妊治療における役割
胚移植術とは、受精卵を女性の子宮内に戻す治療で、体外受精の最終ステップです。
この治療により妊娠率は上がる一方、複数回にわたる施術が必要な場合もあり、保険のサポートが求められます。
胚移植術と医療保険の関係
2022年より不妊治療の保険適用が段階的に拡大され、胚移植術も保険診療の対象となりました。
しかし、民間の医療保険では不妊治療全体が給付対象外とされるケースもあるため、契約内容の確認が不可欠です。
注意ポイント
不妊治療を目的とした加入は制限される場合があります。告知や加入条件を事前に確認しましょう。
保険選びのチェックポイント
1. 保険適用の範囲
公的医療保険では一定の条件を満たす胚移植が対象です。
民間保険では、不妊治療全般が対象外とされることが多いため、保障内容をよく確認しましょう。
2. 自由診療の対応可否
体外受精や胚移植に関しては、保険診療と自由診療が混在します。
自由診療にも対応する医療保険があれば、実費負担を軽減できます。
3. 女性疾病特約の有無
女性向け特約により、不妊治療に伴う体調不良や合併症にも対応できる場合があります。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)なども想定しましょう。
4. 入院・通院給付の対象
胚移植前後に通院・処置が必要な場合、通院保障の有無が大きなカギです。
外来手術給付などもあると安心です。
5. 告知義務と加入タイミング
治療歴を告知する義務があり、妊活中の加入は慎重に行いましょう。
治療開始前に加入しておくと、リスクへの備えがしやすくなります。
Q&A:胚移植術と保険に関するよくある疑問
Q1. 胚移植は保険の給付対象になりますか?
A. 公的医療保険では条件付きで対象ですが、民間保険では対象外の場合もあります。
Q2. 女性疾病特約は必要ですか?
A. 不妊治療に伴う合併症のリスクに備えるため、あると安心です。
Q3. 治療中でも加入できますか?
A. 通常は加入できません。治療前に加入するのが望ましいです。
Q4. 通院も保障されますか?
A. 通院保障付きの医療保険なら、対象になる場合があります。
Q5. 加入後すぐに保障されますか?
A. 通常は待機期間があります。加入後の数ヶ月は保障外になることがあります。
まとめ
胚移植術は公的保険の対象となる一方で、民間保険での保障は限定的です。
女性向け特約や自由診療対応など、契約内容をしっかり確認して備えましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
胚移植を含む体外受精などの不妊治療は、治療期間が長期化する傾向があり、女性の身体的負担だけでなく、精神的・経済的な負担も大きくなります。排卵誘発や採卵、受精卵の培養・凍結・移植といった一連のプロセスには、繰り返しの通院や高額な費用がかかることも多く、仕事や家庭との両立が難しくなることもあります。
そのような中で、医療保険や女性特有の疾病に対応した保険に早期に加入しておくことで、治療に伴う入院や手術への保障を受けることができ、経済的な不安の軽減につながります。また、将来的な治療の選択肢を広げるという意味でも、保障内容や支給要件をしっかりと把握したうえで、計画的に備えておくことが大切です。