三大疾病保険は本当に不要?数字で見る必要性と後悔しないための判断ポイント

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。

三大疾病保険は本当に必要?」「医療保険や高額療養費制度があれば十分では?」と迷っていませんか。がん・心疾患・脳血管疾患は、日本人の死因上位を占める重大な病気です。

本記事では、三大疾病保険が不要といわれる理由と実際のリスクや費用を数字で解説し、後悔しないための判断基準や加入すべき人・不要な人の特徴をわかりやすくまとめました。

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三大疾病保険とは?基本の仕組みを確認

三大疾病保険とは、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」に対してまとまった一時金や給付金を受け取れる保険です。

特徴は、診断確定時に一時金が支払われること。治療が長引きやすいこれらの病気に備えるため、多くの人が加入を検討します。

保険種類 特徴 注意点
三大疾病保険 がん・心疾患・脳血管疾患に特化 保険料が医療保険より高め
医療保険 入院や手術を幅広くカバー 一時金は基本的にない
がん保険 がんに特化した保障 心疾患・脳疾患は対象外

三大疾病保険が「不要」といわれる4つの理由

「医療保険でカバーできる」「高額療養費制度がある」など、三大疾病保険が不要とされる主な理由を確認しましょう。

1. 三大疾病にならなければ無駄になる

三大疾病保険は対象疾病のみ保障。掛け捨て型の場合、該当しなければ給付金はゼロで「保険料が無駄」と感じる人もいます。

2. 医療保険である程度カバーできる

医療保険に加入していれば、三大疾病に対する入院・手術給付金を受け取れます。特約で三大疾病対応を追加できる商品もあります。

3. 公的医療保険制度で負担軽減できる

自己負担は原則3割で、高額療養費制度を利用すれば月ごとの自己負担には上限があります。

4. 高額療養費制度の存在

年収約370万円〜770万円なら、1カ月の医療費自己負担は9万円程度。ただし、先進医療や差額ベッド代は対象外なので注意が必要です。

5. 十分な貯蓄がある場合は不要

数百万円〜数千万円規模の貯蓄があれば、治療費や生活費を自己負担でまかなえるため、三大疾病保険に加入しなくても経済的なリスクは低くなります。

ただし、資産を大きく減らしたくない場合や将来の投資・生活計画を守りたい場合は、保険での備えも一案です。

注意ポイント

高額療養費制度は医療費のみ対象。生活費や収入減への補填はできません。

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数字で見る三大疾病のリスクと医療費

厚生労働省によると、三大疾病は日本の死亡原因の約46%を占めます。治療費や入院日数も確認しましょう。

疾病 平均入院日数 1入院医療費(概算)
がん 約16日 約88万円
心疾患 約18日 約120〜190万円
脳血管疾患 約60日 約170〜259万円

脳血管疾患は長期入院+リハビリで生活費もかかります。治療中は収入減もあり、家計に直撃します。

三大疾病保険の必要性が高い人の特徴

以下の条件に当てはまる人は、三大疾病保険を検討すべきです。

1. がん以外の疾病にも備えたい

心疾患や脳血管疾患は再発リスクが高く、医療費負担も大きいです。がん保険より広い保障を持ちたい人は三大疾病保険がおすすめです。

2. 十分な貯蓄がない

長期治療や収入減に対応できる貯蓄がない場合、経済的リスクに備えるために保険は有効です。

3. 自営業・個人事業主

公的保障が薄く、働けない期間は収入ゼロになる可能性があります。保障の準備は必須です。

4. 治療の選択肢を広げたい

先進医療や自由診療など、公的医療保険の対象外となる高額な治療を受けたい場合は、一時金で費用をカバーできます。

経済的理由で治療の選択肢を狭めたくない人には、三大疾病保険が有効です。

5. 将来の貯蓄を崩したくない

老後資金や教育費など、将来のために確保している貯蓄を守りたい人は、保険で医療リスクをカバーするのが賢明です。

まとまった一時金があれば、資産を取り崩さずに治療や生活費に充てられます。

ワンポイント

「治療費+生活費」を想定し、必要保障額をシミュレーションしておくことが重要です。

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不要な人の特徴と判断ポイント

逆に、以下の条件に当てはまる場合は不要なケースもあります。

・十分な貯蓄がある
・医療保険+三大疾病特約に加入済み
・就業不能保険で収入保障を確保済み

FPに聞く!三大疾病保険は誰に必要か?

三大疾病保険の加入を迷っている方に向け、ファイナンシャルプランナー(FP)に質問しました。

34歳・女性

三大疾病保険は全員に必要ですか?

スマホdeほけん

全員必須ではありません。十分な貯蓄や既存の医療保険が手厚い方は不要な場合もあります。一方、自営業や貯蓄が少ない方、収入減リスクが高い方は検討すべきです。

34歳・女性

保障額はどのように決めれば良いですか?

スマホdeほけん

医療費だけでなく、治療中の生活費や先進医療の費用も含めて試算します。100万〜500万円が一般的ですが、家計やライフスタイルによって変動します。

34歳・女性

高額療養費制度があれば十分では?

スマホdeほけん

医療費の上限は抑えられますが、差額ベッド代や交通費、収入減はカバーできません。そこを補うのが三大疾病保険の役割です。

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Q&A:三大疾病保険でよくある質問

Q&A

Q1. 三大疾病保険に入るメリットは?

A. 診断一時金でまとまった資金を確保でき、治療と生活費を支えられます。

Q2. 高額療養費制度があれば不要?

A. 医療費は軽減されますが、差額ベッド代や収入減はカバーできません。

Q3. 医療保険とどちらを優先?

A. 幅広い疾病に対応したいなら医療保険優先。三大疾病に重点を置くなら両方検討を。

Q4. 一時金はいくら必要?

A. 100万〜500万円が目安。生活費や貯蓄状況で決めましょう。

Q5. 保険料を抑える方法は?

A. 掛け捨て型、複数社比較、必要額の見直しでコスト削減できます。

まとめ:不要かどうかは「家計+治療リスク」で判断

三大疾病保険は、貯蓄が十分でない人や収入減リスクがある人に必要性が高い保険です。一方、手厚い医療保険や十分な貯蓄がある場合は不要なケースもあります。

判断に迷う場合は、専門家に相談し、保険料と保障内容のバランスを見極めましょう。

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三大疾病や公的医療制度に関する公的外部リンク

三大疾病や医療制度の詳細を知るには、以下の公的情報源が役立ちます。

項目 概要 公式リンク
国立がん研究センター がんの発症率、治療法、最新統計を掲載 国立がん研究センター
厚生労働省 疾病・傷害 心疾患・脳血管疾患などの発症状況や医療政策を紹介 厚生労働省
高額療養費制度 医療費自己負担の上限や申請方法を解説 全国健康保険協会
先進医療の概要 厚労省認可の先進医療技術と費用一覧 厚生労働省 先進医療
日本脳卒中協会 脳血管疾患の予防・治療・リハビリに関する情報 日本脳卒中協会
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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

三大疾病保険は「安心を買う」ための商品です。しかし、むやみに高額な保障を選ぶと保険料負担で家計が圧迫されます。
公的制度や既存の保険、貯蓄を踏まえ、必要な部分だけを保険で補うのが賢い選択です。

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