

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
粉瘤(ふんりゅう、アテローム)は皮膚にできる良性腫瘍ですが、治療には手術が必要となることもあります。そんな時、「医療保険から給付金は出るのか?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、粉瘤手術と医療保険の関係、給付対象となる条件や注意点を詳しく解説します。
粉瘤手術とは?基本知識と治療の流れ
粉瘤は皮膚の下に袋状の構造ができ、皮脂や老廃物がたまってできる良性腫瘍です。放置すると炎症や感染を引き起こすため、根治には外科的手術による摘出が必要です。
手術は通常「皮膚皮下腫瘍摘出術」として健康保険が適用され、日帰りで行われることが多いです。
保険給付対象となる粉瘤手術の条件
医療保険の手術給付金の対象になるかは、以下の点で判断されます。
給付金を受け取るための確認ポイント
1. 手術名が保険の支払対象であるか
「皮膚皮下腫瘍摘出術」として手術が行われた場合、多くの医療保険では支払い対象とされます。一方、「単なる切開や排膿」のみだと給付対象外となることがあります。
2. 診療報酬点数が設定されているか
粉瘤摘出術は長径に応じて以下の診療報酬点数が設定されています:
粉瘤の大きさ | 診療報酬点数 | 目安費用(自己負担3割) |
---|---|---|
2cm未満 | 1,660点 | 約5,000円 |
2cm以上4cm未満 | 3,670点 | 約11,000円 |
4cm以上 | 5,010点 | 約15,000円 |
3. 医師による正式な手術の証明があるか
診断書や診療明細書に「皮膚皮下腫瘍摘出術」と記載されていることが必要です。保険請求時にはこの名称が重要となります。
4. 契約している保険の保障範囲に含まれるか
医療保険の種類や契約年によって、給付対象となる手術範囲が異なります。加入中の保険の約款や保障内容を事前に確認しましょう。
5. 給付金請求に必要な書類を準備しているか
診断書、診療明細書、領収書など、保険会社が指定する書類をすべて揃えることが重要です。
注意ポイント
軽度な処置や美容目的での施術は対象外になることがあります。保険会社に事前確認を行いましょう。
まとめ
粉瘤の手術が保険の給付対象となるかは、手術の内容と保険の契約条件により大きく異なります。手術名や診療点数、必要書類の確認を怠らず、確実に給付金を受け取るための準備をしましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
粉瘤のような軽微な疾患でも、手術内容によっては医療保険の対象となります。特に給付金請求では、医療機関からの正式な記録が重要となります。
FPとしては、加入している医療保険の範囲をあらためて見直し、こうした手術でも備えられる保険内容であるかを確認しておくことを推奨します。