

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
AGA(男性型脱毛症)は見た目の問題として注目されがちですが、治療目的で医療機関を受診するケースも増えています。そのため、医療保険への加入時に告知義務が生じるのか、不安に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、AGAの治療実態や保険審査への影響、そして引受基準緩和型医療保険での備え方について詳しく解説します。
AGA(男性型脱毛症)とは?
AGAとは、主に20代後半以降に始まる進行性の脱毛症で、遺伝や男性ホルモンの影響によって引き起こされます。
治療は、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬、ミノキシジル外用薬などが中心で、自由診療で行われるのが一般的です。
AGA治療歴と医療保険の告知義務
AGAは健康に重大な影響を及ぼす疾患ではないため、多くの医療保険では告知対象外とされるケースがほとんどです。
ただし、AGA治療中に健康診断で肝機能異常などが指摘された場合は、その内容を告知する必要が出てくる場合があります。
注意ポイント
AGA自体は告知不要なことが多いですが、治療中に検査値異常があった場合は、それが告知対象になることがあります。
引受基準緩和型医療保険の対象となるか
通常の医療保険で加入を断られた方や、既往症がある方にとっては、引受基準緩和型医療保険が一つの選択肢になります。
AGA単独では加入に影響しませんが、AGA治療薬による副作用や他疾患との合併症がある場合には、緩和型医療保険が有利になる可能性があります。
1. AGA治療薬の副作用の有無
AGA治療で使用される薬の副作用(肝機能障害など)が、保険審査の対象になることがあります。
副作用歴がある場合は、保険会社への詳細な告知が必要です。
2. 健康診断結果の確認
保険加入前に受けた健康診断での異常値(特に肝機能)がある場合、治療薬の影響が疑われることがあります。
告知内容に含めるか、保険会社に確認しましょう。
3. 他の慢性疾患との関連
AGAとは無関係に見えても、高血圧や脂質異常症などの慢性疾患と合併していると告知が必要になる場合があります。
特に40代以降の男性は、複数疾患の併発が多く見られます。
4. 治療目的と自由診療の扱い
AGA治療は自由診療であるため、公的医療保険や医療保険の給付対象とはならない点に注意が必要です。
ただし、副作用に伴う通院や検査については、対象になる可能性があります。
5. 緩和型商品の保障範囲
引受基準緩和型医療保険の中には、加入から1年以内の給付制限がある商品も存在します。
条件を確認し、将来的な病気への備えを重視して選びましょう。
項目 | 通常型保険 | 緩和型保険 |
---|---|---|
告知義務 | 詳細な告知が必要 | 質問数が少ない |
保険料 | 割安 | やや高め |
保障内容 | 幅広くカバー | 一部制限あり |
Q&A|AGAと医療保険の関係
Q1. AGA治療歴は必ず告知すべき?
A. AGA治療のみなら基本的に告知不要ですが、副作用がある場合は告知が必要です。
Q2. 治療薬による肝機能障害は影響しますか?
A. はい。健康診断での異常値がある場合、審査に影響する可能性があります。
Q3. AGAと他の生活習慣病がある場合は?
A. 合併症の有無によっては審査が厳しくなるため、緩和型保険が選択肢になります。
Q4. 自由診療の治療費は保障されますか?
A. 通常の医療保険では対象外です。ただし、副作用治療が対象になることもあります。
Q5. 緩和型医療保険はAGAのある人に有利?
A. AGA単独では対象外でも、他のリスク要因がある場合には有利です。
まとめ
AGA(男性型脱毛症)は、原則として医療保険の告知対象外ですが、治療による副作用や他疾患の影響によっては審査に関わることがあります。
引受基準緩和型医療保険は、審査に不安がある方の強い味方となる商品です。自身の状況に合った保険選びを心掛けましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
AGAは美容目的での自由診療という側面が強く、医療保険の適用外とされがちですが、薬剤性肝障害など健康リスクに発展する可能性もゼロではありません。
保険審査の観点では、治療薬による健康診断数値の変化や、他疾患との関連が重視されます。緩和型医療保険はそのような状況下でも加入しやすいため、特に中高年男性には有効な選択肢と言えるでしょう。