

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
ADHD(注意欠陥多動性障害)は、集中力の欠如や衝動性、多動性などの症状を伴う神経発達障害です。日本では約7%の小児に見られ、成人にも継続するケースも多く、近年では成人期ADHDの診断も増加傾向にあります。
通院歴や投薬歴があると、通常の医療保険の加入が難しいと感じる方も多いですが、そこで選択肢となるのが「引受基準緩和型医療保険」です。本記事では、ADHDを抱える方が保険加入を考える際のポイントを解説します。
引受基準緩和型医療保険とは?
従来の医療保険よりも告知項目が少なく、持病・通院歴のある方でも加入しやすい商品です。
「過去○年以内の入院歴・手術歴・がん診断歴」など、限定的な告知のみで申し込めるものもあり、精神・発達障害を抱える方にも門戸が開かれています。
ADHDのある方が確認すべきポイント
ADHD自体が直接医療費の大きな要因になることは少ないですが、関連疾患や事故リスクへの備えは重要です。
保険加入の際は、以下の点を必ずチェックしましょう。
注意ポイント
精神・神経系疾患が「不担保」とされていないかを、約款で必ず確認しましょう。
1. 現在治療中だが通常の医療保険に断られた
投薬やカウンセリング中でも、緩和型なら加入できる可能性があります。
告知項目が限定的なため、審査通過率が高くなるケースも多いです。
2. 発達障害での通院歴がある
医療機関での定期的な診療記録がある方は、保障内容の確認を丁寧に行いましょう。
入院保障や手術給付の条件も事前に確認しておくと安心です。
3. ADHDの診断歴がある家族の将来を考えたい
成人後も医療費や事故リスクが心配な場合、最低限の医療保障を確保するのが安心です。
家庭での経済的な備えとしても効果的です。
4. 入院やケガに備えたいが審査が不安
緩和型保険なら、精神疾患を理由とした門前払いが少なく、加入ハードルが下がります。
入院日額・手術一時金など、最低限の補償でコスパ重視も可能です。
5. 軽度でも保障を確保しておきたい
軽度のADHDでも将来の医療費不安を感じる方には、緩和型保険が適しています。
特に短期入院や日帰り手術に対応した商品は安心感があります。
まとめ
ADHDを持つ方が医療保険へ加入する際には、一般保険の審査が厳しい場合があります。
その点、引受基準緩和型医療保険なら持病があっても加入しやすく、最低限の保障を確保する手段として有効です。約款や不担保条件をしっかり確認したうえで、ライフステージに応じた選択をしましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
ADHDは近年認知が広がり、診断・支援体制も整備されつつありますが、社会保障や民間保険の対応にはまだ課題も残っています。
緩和型医療保険は、そうした背景を持つ方に配慮した制度設計がされており、精神・発達障害を持つ方が適切な備えをする手段として非常に意義ある商品です。必ず各社の保障条件を比較検討したうえで、納得のいく保障を確保してください。