

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「40代になると生命保険料はどのくらいが妥当?」「今の保険料は高いのか安いのか知りたい」と悩む方は多いのではないでしょうか。固定費となる保険料は家計に直結するため、無駄なく備えたいと考えるのは自然なことです。
この記事では、40代の生命保険料の平均額や加入率をデータで確認しながら、必要な保障と賢い保険選びのポイントをわかりやすく解説します。保険を見直したい方や、これから加入を検討している方は必見です。
40代の生命保険料はいくら?平均データをチェック
まず気になるのは、40代がどれくらいの保険料を払っているのかという点です。ここでは、性別や世帯構成別のデータを紹介します。
生命保険文化センターの調査によると、40代男性の年間平均払込保険料は約22.4万円(月額約1万8,700円)、女性は約18.6万円(月額約1万5,500円)です。
1. 男女別の平均保険料
男性は女性よりも高い保険料を払う傾向があります。これは、死亡保障の必要額や加入する保障内容の違いが要因です。
男性:月額約1万8,700円、女性:月額約1万5,500円が目安です。
2. 世帯構成別の保険料差
子どもがいる世帯は死亡保障を厚くする必要があるため、保険料が高くなる傾向にあります。「末子就学終了」世帯では月額3万5,000円と最も高く、夫婦のみの世帯では約1万7,500円程度です。
ライフステージによって必要な保障額が変化するため、定期的な見直しが重要です。
注意ポイント
子どもが独立した後は、必要保障額を減らすことで保険料を下げることができます。
3. 年収別の保険料比率
一般的に、生命保険料は年収の5〜10%以内が適正とされています。40代の平均年収から考えると、月額1.5万〜2万円程度が無理のない範囲です。
保険料の比率を年収と照らし合わせることで、家計に負担をかけずに保障を確保できます。
4. 平均加入率と保障額
40代の生命保険加入率は男女ともに約86%と高水準です。死亡保障額は男性で約1,800万円、女性で約800万円が平均とされています。
特に子育て世代は高額の保障を準備する傾向があります。
5. 適正な保険料の考え方
保障は「万一のときに必要な生活費・教育費」をベースに考えることが大切です。
過剰な保障で保険料を払いすぎるよりも、必要最低限+貯蓄や投資で補うバランスが合理的です。
40代の生命保険加入率と保障額の実態
40代の生命保険加入率は男性86.1%、女性86.3%と非常に高く、ほとんどの人が何らかの生命保険に加入しています。
加入している死亡保障額の平均は、男性で約1,883万円、女性で約807万円です。特に子育て世代は高額の死亡保障を用意する傾向があります。
性別 | 加入率 | 平均保障額 |
---|---|---|
男性 | 86.1% | 1,883万円 |
女性 | 86.3% | 807万円 |
40代が備えておきたい4つのリスクとおすすめ保険
40代は病気や介護、老後資金など将来のリスクが増えてくる年代です。ここでは、代表的なリスクと対策を整理します。
医療リスク、死亡リスク、老後の資産不足、介護リスクに備えることが重要です。
1. 医療保険で病気・ケガに備える
40代は生活習慣病やがんなどのリスクが高まるため、医療保険で入院・手術に備えることが重要です。
入院給付金は日額5,000円~1万円が一般的な目安です。
2. がん保険・三大疾病保険で大病リスクをカバー
がんや心疾患、脳疾患は治療が長期化しやすく、医療費だけでなく収入減にもつながります。
診断一時金付きのがん保険は、治療開始時の費用負担を軽減できるためおすすめです。
ポイント
医療保険+がん保険の組み合わせで幅広いリスクに対応できます。
3. 死亡保険で家族の生活を守る
世帯主に万一のことがあった場合、遺族の生活費や教育費を保障するために死亡保険は必要です。
定期保険は低コストで大きな保障を準備でき、子育て世代に向いています。
4. 個人年金・介護保険で老後を準備
40代は老後資金準備のスタート時期でもあります。個人年金保険を活用することで、60代以降の収入源を確保できます。
また、親の介護リスクや自身の将来に備えて介護保険を検討するのも有効です。
5. 就業不能保険で収入減少に備える
病気やケガで働けなくなった場合、収入が途絶えるリスクがあります。
就業不能保険や収入保障保険を備えることで、住宅ローンや生活費をカバーでき安心です。
40代におすすめの保険選び・見直し方
保障の必要性と家計のバランスをとることが重要です。ポイントは以下のとおりです。
・公的制度で不足する部分を保険でカバーする
・ライフステージの変化に応じて保障を見直す
・固定費を抑えるなら定期保険を活用
目的 | おすすめ保険 | 特徴 |
---|---|---|
死亡保障 | 定期保険 | 低コストで大きな保障 |
医療費対策 | 医療保険 | 入院・手術に備える |
老後資産 | 個人年金保険 | 計画的な資産形成 |
FPに聞く!40代の生命保険の見直しポイント
40代になると保険料の負担が増える一方で、家族構成や将来設計に応じた見直しが必要です。ここではFPがよくある質問に答えます。

34歳・女性
40代の平均保険料と比べて、自分の保険料が高いのか安いのか判断する基準はありますか?
スマホdeほけん
年収に対して保険料が10%を超えると負担が大きいとされます。まずは「必要保障額」を計算し、不要な保障が含まれていないか確認するとよいでしょう。


34歳・女性
子どもが独立した後も、同じ保障を持ち続けるべきですか?
スマホdeほけん
子どもが独立したら、死亡保障は大幅に減らせます。その分、医療や老後資金に備える保険にシフトするのがおすすめです。


34歳・女性
40代で新しく加入するなら、どんな保険を優先すべきですか?
スマホdeほけん
がん保険や収入保障保険など「長期治療や収入減」に対応できる商品が優先です。医療保険と組み合わせてバランスを取ることが大切です。

40代の生命保険に関するQ&A
Q1. 40代で生命保険に加入するのは遅いですか?
A. 遅すぎることはありません。ただし、40代からは保険料が高くなるため、必要保障額を絞ったうえで効率的に加入することが大切です。
Q2. 子どもがいる場合といない場合で保険料はどう変わりますか?
A. 子どもがいる場合は教育費や生活費を考慮し、死亡保障額を厚くする必要があります。そのため、保険料は高くなりがちです。一方、夫婦のみであれば保障額を抑えることができます。
Q3. 医療保険と死亡保険、どちらを優先すべきですか?
A. 子育て中は死亡保険を優先するケースが多いです。ただし、40代は病気のリスクも高まるため、医療保険とのバランスが重要です。
Q4. 保険料を抑える方法はありますか?
A. 定期保険を活用する、ネット保険を利用するなどで保険料を下げられます。また、不要な特約を整理するのも効果的です。
Q5. 保険を見直すタイミングは?
A. 子どもの誕生、住宅購入、昇進・転職などライフイベントごとに見直すのがおすすめです。
まとめ
40代の生命保険料は月額1.5万~1.8万円程度が平均です。家計への負担を考えながらも、医療リスクや死亡リスクにはしっかり備える必要があります。
定期的な見直しと、目的に応じた保険選びが将来の安心につながります。
生命保険に関する公的外部リンク
機関名 | 概要 |
---|---|
生命保険文化センター | 生命保険の加入率や平均保険料などの統計調査を提供 |
金融庁 | 保険会社の監督や制度に関する情報を公開 |
厚生労働省 | 医療保険制度や社会保障に関する基礎情報 |
国民生活センター | 生命保険の契約トラブルや相談事例を紹介 |
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
40代は家計の責任が大きく、同時に病気や老後のリスクも高まる年代です。保険を選ぶ際は「何のために備えるのか」を明確にし、無駄のない保障を組み合わせましょう。保険料が負担にならないよう、ライフプランと連動させた見直しを定期的に行うことが大切です。