【最新版】医療保険の選び方|30代から考える必要性と3つの重要ポイント

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。

医療保険はいらない」「公的制度で十分」という意見を耳にすることは多いですが、本当にそうでしょうか。実際には、医療保険の必要性は人によって大きく異なります。本記事では、医療保険が不要といわれる理由・加入するメリット・必要な人と不要な人の特徴を整理し、専門的な観点から徹底解説します。加入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

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なぜ「医療保険はいらない」といわれるのか?

日本では公的医療保険制度が充実しており、自己負担が少ないため「民間の医療保険は不要」と考える人がいます。主な理由は以下の3つです。

1. 公的医療保険で自己負担が少ない

日本の国民皆保険制度では、医療費の自己負担は1〜3割に抑えられています。そのため、大きな病気や手術でも民間の医療保険なしでまかなえると考える人も少なくありません。

2. 高額療養費制度で上限がある

高額療養費制度を利用すれば、月の医療費が一定額を超えると払い戻しが受けられます。例えば年収約370〜770万円の人が100万円の医療費を払った場合、実際の自己負担は9万円弱に抑えられます。

3. 高齢加入だと保険料が高い

医療保険は年齢が高いほど保険料が割高になります。高齢になってから加入すると、月額数万円の負担になるケースもあり「加入するより貯蓄で備えたほうが良い」との意見につながります。

補足

「いらない」という意見は事実ですが、それはすべての人に当てはまるわけではありません。次に必要性が高い人の特徴を確認していきましょう。

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医療保険に加入する目的とは?

民間の医療保険に加入する大きな目的は、公的医療保険でカバーできない費用やリスクに備えることです。

代表的な目的は以下の2点です。

① 自己負担となる差額ベッド代や食費の補填
差額ベッド代は1日あたり平均6,714円とされ、長期入院では大きな負担になります。

② 高額な先進医療への備え
先進医療の費用は数百万円になることもあり、公的医療保険の対象外です。先進医療特約を付けた医療保険なら安心です。

医療保険の必要性が高い人の特徴

以下のような人は医療保険の必要性が高いといえます。

タイプ 必要性が高い理由
貯蓄が少ない人 医療費や収入減を貯蓄でまかなえないため
自営業・フリーランス 国民健康保険には傷病手当金がなく、収入減に弱い
家族歴や持病リスクがある人 将来の治療費が不安なため
治療の選択肢を広げたい人 先進医療を希望する可能性がある

医療保険の必要性が低い人の特徴

逆に以下のような人は加入の優先度が低いといえます。

・貯蓄が十分にあり、自己負担をまかなえる人
・福利厚生や健康保険組合の保障が手厚い大企業勤務者

ただし、ライフステージの変化によって必要性は変わるため、定期的な見直しが必要です。

年代別にみる医療保険の必要性

20〜30代・独身世代

若くて健康な時期は必要性が低いと考えられがちですが、将来のために早めに加入すれば保険料が安く、持病がない状態で審査も通りやすいメリットがあります。

40〜50代・子育て世代

教育費や住宅ローンなど支出が多い時期に病気になると家計への打撃は大きいため、保障の必要性が最も高い世代です。

60代以降・シニア世代

加入時の保険料が高くなるため、新規加入よりはすでにある保障を活用しつつ貯蓄や資産で備えることが現実的です。

医療保険を選ぶ際の5つのポイント

1. 保障期間は「終身型」がおすすめ

終身型なら一生涯保障が続き、保険料も変わらないため安心です。

2. 入院給付金は5,000円以上を目安に

食費・雑費を考えると日額5,000円は最低限必要です。余裕を持ちたい場合は1万円に設定すると安心です。

3. 手術保障の倍率を確認

「入院給付金日額×倍率」で計算されるため、倍率設定を必ず確認しましょう。

4. 先進医療特約をつける

数百万円かかる可能性がある先進医療にも対応できるため、コスパが高い特約です。

5. ライフスタイルに応じた特約を選ぶ

女性疾病特約や通院保障など、自分に合った特約を検討することが重要です。

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FPに聞く!医療保険のリアルな疑問

FPインタビュー

ファイナンシャルプランナーが、医療保険に関する疑問に答えます。

34歳・女性

「高額療養費制度があるのに、なぜ医療保険が必要なのですか?」

スマホdeほけん

高額療養費制度は確かに安心できる制度ですが、実際にはカバーできない費用が多いのです。例えば差額ベッド代は1日あたり5,000円〜2万円かかる場合もあり、先進医療を受けると数百万円の請求になることもあります。さらに入院が長期化すれば、その間の収入減も考慮しなければなりません。民間の医療保険は、こうした“公的制度では補えない部分”を支えるために大きな役割を果たします。

34歳・女性

「若いうちは加入しなくてもいいですか?」

スマホdeほけん

多くの方が「健康なうちは必要ない」と考えがちですが、実は若いうちに加入するメリットは大きいです。まず保険料が安く抑えられること。そして健康なときなら告知審査に通りやすく、選べる保険の幅も広がります。逆に病気が見つかってからでは、加入できなかったり割高なプランしか選べないこともあります。実際に、30代前半で乳がんが見つかった女性の方は「もっと早く加入しておけばよかった」と話していました。必要性が低いと思える時期こそ、長期的に有利に備えられるタイミングです。

34歳・女性

「特約はどれを優先すべきですか?」

スマホdeほけん

特約は数多くありますが、コストパフォーマンスの高さで選ぶなら「先進医療特約」と「入院一時金特約」が特におすすめです。先進医療は治療の選択肢を広げ、最新の治療を受けられる安心につながります。一方、入院一時金は短期入院でもまとまった給付金が受け取れるため、働けなくなる期間の生活費を補うことができます。さらに女性の場合は「女性疾病特約」を検討すると良いでしょう。乳がん・子宮がん・卵巣疾患などは30〜40代から発症率が上がるため、経済的リスクに備えるうえで有効です。

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よくある質問(Q&A)

Q&A

Q1. 公的医療保険があるのに、医療保険は本当に必要ですか?

A. 公的制度では医療費の自己負担は軽減されますが、差額ベッド代や先進医療費、入院中の生活費は対象外です。その部分をカバーするのが民間の医療保険です。

Q2. 医療保険の加入に最適なタイミングは?

A. 健康で若いうちがベストです。年齢が上がるほど保険料が高くなり、持病があると加入自体が難しくなることがあります。

Q3. 医療保険に入らず貯蓄で備えるのはありですか?

A. 高額の貯蓄があれば可能です。しかし、突発的な支出や収入減を考慮すると、保険と貯蓄を併用するのが現実的です。

Q4. 医療保険とがん保険はどちらを優先すべきですか?

A. 基本的な医療費全般をカバーする医療保険が優先です。そのうえで、家族歴やリスクに応じてがん保険を追加すると安心です。特に30代以降の女性は、乳がんや子宮がんリスクが高まるため検討価値があります。

Q5. 医療保険の見直しはどのくらいの頻度ですべきですか?

A. ライフステージの変化(結婚・出産・住宅購入・転職など)があったタイミングで見直すのがおすすめです。目安としては3〜5年に一度は内容を確認しましょう。

まとめ

医療保険はすべての人に必須ではありませんが、公的制度だけではカバーできない費用や収入減への備えとして有効です。特に貯蓄が少ない人や自営業者、家族を支える立場にある人にとって、医療保険は安心をもたらす存在です。自分のライフスタイルや経済状況に合わせ、加入の必要性を冷静に判断しましょう。

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公的・公式リンク集

医療保険や公的制度に関する正確な情報は、公的機関の公式サイトを参考にすることをおすすめします。

サイト名 内容
国立がん研究センター がん情報サービス がんに関する最新統計・治療情報
厚生労働省 公的医療制度や医療政策の情報
がん研究会 がん研究・医療の専門情報
全国健康保険協会(協会けんぽ) 高額療養費制度・健康保険制度の案内
公益財団法人 生命保険文化センター 医療保険・生命保険に関する統計や調査結果
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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

医療保険は「どれだけ備えるか」と「どこまで自己負担を許容できるか」のバランスが重要です。特に30代・40代は、家計に教育費や住宅ローンなどの固定費が重なる時期であり、病気による収入減は大きなリスクとなります。最低限の保障を押さえつつ、自分のライフプランに合った保険を選びましょう。

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