

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
突然の病気やケガで「1週間ほど入院するかも」と言われたとき、多くの方が不安に感じるのが費用面です。
短期間でも入院にはまとまったお金がかかるため、あらかじめ目安を知っておくことが大切です。この記事では、1週間入院した場合の平均費用と、家計を守るための制度・保険について詳しく解説します。
1週間入院した場合の費用目安はどれくらい?
1日あたりの入院費用は約20,000〜25,000円とされており、7日間で約14万〜18万円が平均的な相場です。
加えて、差額ベッド代や食事代、日用品などの費用もかかります。
上のグラフからも分かる通り、年齢層によって1日あたりの入院費用に差があるため、自分や家族の年齢をふまえた費用シミュレーションが必要です。
費用項目 | 1日あたり | 7日間合計の目安 |
---|---|---|
医療費(保険適用) | 約15,000円 | 約105,000円 |
食事療養費 | 460円×3食 | 約9,660円 |
差額ベッド代 | 5,000〜10,000円 | 35,000〜70,000円 |
日用品・雑費 | 約1,000円 | 約7,000円 |
入院費用がかさむ主な要因とは?
入院日数が短くても、選ぶ病室や治療内容によっては費用が大きく変わります。
以下に、1週間の入院でも高額になりやすい要因をまとめました。
1週間入院で費用が高くなる理由
1. 個室・特別室の差額ベッド代
個室を選ぶと1日あたり5,000〜20,000円の追加費用がかかります。
7日間では最大で14万円近くになることもあります。
2. 入院セットや日用品の利用
タオル・パジャマ・歯ブラシなど、セット料金で提供されることが多く、1日1,000〜2,000円程度。
1週間で7,000〜14,000円が追加で必要になります。
注意ポイント
差額ベッド代は「同意がある場合のみ発生」します。同意書の内容はよく確認しましょう。
3. 先進医療の利用
保険適用外の先進医療は全額自己負担です。
短期間でも数十万円単位になるケースもあります。
4. 退院後の外来・通院費
退院後も治療や検査が続く場合、外来費や薬代などの支出がかさみます。
通院交通費も忘れずに見積もりましょう。
5. 収入減による家計圧迫
特に自営業・フリーランスの方は、入院中の収入がゼロになる可能性も。
会社員でも、有給を使い切った後は減収リスクがあります。
1週間程度の入院でも制度は使える?
「高額療養費制度」は1ヶ月の医療費が一定額を超えると払い戻しがある制度です。
7日間の医療費が10万円以上になると、収入次第では該当する可能性があります。
所得に応じた月額上限があるため、確認しておくと安心です。
医療保険・就業不能保険で備える安心
短期入院でも医療保険が活躍します。
日帰り入院から給付対象となる医療保険も多く、1日5,000円〜10,000円の給付金が受け取れる場合があります。
保険でカバーできる内容
・医療保険:入院日額×日数+手術給付金
・就業不能保険:7日以上働けない場合の生活費補填(商品により異なる)
Q&A|1週間入院にまつわる疑問
Q1. 7日間の入院でいくらかかるのが一般的?
A. 平均で15万〜25万円程度が目安です。差額ベッド代があるとさらに高額になります。
Q2. 高額療養費制度は7日間でも対象?
A. はい、月の医療費が上限を超えれば、7日間でも対象となる可能性があります。
Q3. 医療保険の給付は7日間でも出る?
A. 多くの保険で「日帰り入院」から対象です。加入中の内容を確認しましょう。
Q4. 差額ベッド代は断れる?
A. 原則は同意が必要です。病院側の都合で個室になる場合は請求できないこともあります。
Q5. 家計が苦しいときはどうすれば?
A. 高額療養費貸付制度や生活福祉資金貸付など、公的支援を検討しましょう。
まとめ|1週間でも入院費はまとまる。制度と保険でしっかり備えを
1週間程度の入院でも、医療費や雑費で15万円以上かかる可能性があります。
高額療養費制度や医療保険・就業不能保険を上手に活用し、急な出費に備えておきましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
短期入院であっても、入院にかかる費用は決して軽くありません。差額ベッド代や雑費が意外に家計を圧迫する要因になります。
制度を知っておくこと、そして医療保険などで事前に備えておくことが、安心につながります。