

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「病気やケガで働けなくなったとき、収入が途絶えるのが不安…」そんな思いから就業不能保険を検討する方も多いでしょう。
しかし、「支払条件が厳しい」といった声もあり、加入を迷う方も少なくありません。
この記事では、就業不能保険の支払条件が厳しいとされる理由や、加入前に確認すべきポイントを詳しく解説します。
就業不能保険とは?
就業不能保険は、病気やケガで働けなくなった際に、収入を補償する保険です。
医療保険が治療費をカバーするのに対し、就業不能保険は生活費やローン返済など、日常生活の支出を支える役割を果たします。
支払条件が厳しいとされる3つの理由
就業不能保険の支払条件が厳しいとされる主な理由は以下の3つです。
支払条件が厳しいとされる理由
1. 就業不能状態の定義が厳格
保険会社によって「就業不能状態」の定義は異なりますが、一般的には以下のような条件が設けられています。
・病気やケガで入院している状態
・医師の指示により在宅療養をしている状態
・国民年金法の障害等級1級または2級に該当する状態
これらの条件を満たさない場合、給付金が支払われない可能性があります。
2. 免責期間が長い
就業不能保険には、保険金が支払われるまでの「免責期間」が設定されています。
一般的には60日や180日といった期間が多く、短期間の就業不能では給付金を受け取れないことがあります。
3. 精神疾患が対象外の場合がある
うつ病や適応障害などの精神疾患による就業不能は、保障の対象外とする保険商品も存在します。
精神疾患をカバーする保険もありますが、給付回数に制限があるなど、条件が異なるため注意が必要です。
加入前に確認すべきポイント
就業不能保険に加入する際は、以下のポイントを確認しましょう。
注意ポイント
・就業不能状態の定義や免責期間を確認する
・精神疾患が保障対象かどうかを確認する
・給付金額や給付期間の設定を確認する
確認項目 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
就業不能状態の定義 | 入院・在宅療養・障害等級など | 保険会社によって異なる |
免責期間 | 60日や180日など | 短期間の就業不能は対象外 |
精神疾患の保障 | 対象となるかどうか | 商品によって異なる |
就業不能保険が必要な人とは?
以下のような方は、就業不能保険の必要性が高いといえます。
1. 自営業者やフリーランス
会社員と異なり、傷病手当金などの公的保障がないため、就業不能保険で収入を補う必要があります。
2. 住宅ローンを返済中の方
働けなくなった場合でも、ローンの返済は続くため、収入を保障する保険が重要です。
3. 十分な貯蓄がない方
長期間の就業不能に備えて、生活費を補う手段として保険が役立ちます。
4. 家族を養っている方
一家の大黒柱が働けなくなると、家族の生活に大きな影響が出るため、備えが必要です。
5. 公的保障が不十分な方
会社の福利厚生が手薄な場合、民間の保険で補うことが求められます。
まとめ
就業不能保険は、支払条件が厳しいとされる一方で、万が一の際に収入を保障する重要な保険です。
加入前に、就業不能状態の定義や免責期間、精神疾患の保障範囲などを確認し、自分に合った保険を選びましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
就業不能保険は、働けなくなった際の収入減少を補う重要な保険です。
支払条件が厳しいと感じるかもしれませんが、自分のライフスタイルやリスクに応じた保障を選ぶことで、安心した生活を送ることができます。