

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「50代なのにまだ保険に入っていない…」「今からでも間に合うのか不安」という方も少なくありません。人生100年時代、50代は健康リスクが高まる一方で、定年後の備えも考え始めるタイミングです。本記事では、50代で保険未加入のリスクと対策について、FPの視点で詳しく解説します。
50代で保険に入っていない人の割合と現状
2023年の生命保険文化センターの調査によると、50代で医療保険に加入していない人は全体の約18%。死亡保険を含めると、何らかの保険に未加入の人は12%程度存在します。
「公的医療制度があるから大丈夫」と考える方も多いですが、高額療養費制度ではカバーしきれない費用や、先進医療などの自由診療に備えるには民間保険が不可欠です。
保険未加入のリスクとは
50代以降は病気のリスクが一気に高まるため、保険に入っていないことが経済的リスクを招きます。
50代で保険に入っていないリスク
1. 医療費の自己負担増加
50代以降はがんや生活習慣病などのリスクが高まり、入院や通院の費用負担が増加します。
高額療養費制度を使っても、差額ベッド代や交通費、先進医療費などは自己負担となります。
2. 働けなくなった際の収入減
就業不能状態になると、公的保障では十分な生活費がまかなえないことも。
特に住宅ローンが残っている場合、家計への打撃は大きくなります。
3. 家族の生活費の不安
万が一のときに、遺族が安心して生活を続けるには、死亡保険や収入保障保険の備えが必要です。
子どもの教育費や配偶者の老後の生活費に影響が出ることも。
4. 加入制限で保険に入れない
持病のある方や健康診断で異常が見つかると、保険の審査に通りにくくなる可能性があります。
加入可能な保険商品が限られるため、早めの加入が重要です。
5. 老後資金の取り崩し
医療費や介護費用を全額自己負担すると、老後の生活資金を取り崩すことになります。
その結果、老後破綻のリスクも高まります。
注意ポイント
50代は加入可能な保険が減る一方で、必要保障額は高まる年代です。早めに保障内容を見直すことが重要です。
今からでも入れる保険の種類と選び方
50代からでも加入できる保険は多くあります。持病があっても入れる「引受緩和型保険」や、保障が短期で終わる「定期保険」も選択肢になります。
また、医療保険は先進医療特約の有無や、通院保障の充実度も比較すべきポイントです。
まとめ
50代で保険に入っていないことは、健康リスクや家計への影響を考えると見過ごせない問題です。
早めにライフプランを見直し、自分に合った保障を確保することが、将来の安心につながります。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
50代は人生後半の重要な転換期。収入はピークでも健康リスクは増してきます。
医療費や介護、老後生活費など、多方面への備えが求められる中で、>適切な保険選びが人生設計の要になります。早めに見直しを始めましょう。