

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般
「帝王切開になった場合、医療保険は使えるの?」
「普通分娩との違いは?どこまで保障されるの?」
妊娠・出産における帝王切開は、全出産の約20〜25%を占める一般的な医療行為となっています。出産が正常分娩の場合、基本的に医療保険の対象外ですが、帝王切開は医療行為として扱われるため、多くの場合で保険適用の対象になります。
この記事では、帝王切開は保険の対象になるのかについて、保障が適用される条件や、備えるための保険選びのポイントをわかりやすく解説します。
帝王切開で医療保険が適用される理由と必要性
帝王切開時に医療保険が適用される4つの理由
1.帝王切開は「異常分娩」として医療行為に該当する
正常分娩は健康保険の適用外ですが、帝王切開は医療行為とされるため、健康保険が適用されます。これにより医療保険の給付対象にもなるケースが多いのが特徴です。
2.入院日数が長くなり、医療費が高額になりやすい
帝王切開は自然分娩よりも入院期間が長くなる傾向があります。入院費用や手術費用がかかるため、医療保険の入院給付金が経済的な助けになります。
3.手術給付金や入院給付金の対象になるケースが多い
多くの医療保険では、帝王切開による手術に対して「手術給付金」が支払われます。加えて、入院1日あたりの給付金も対象となることが一般的です。
4.2人目以降も帝王切開の可能性が高まる
1人目の出産で帝王切開を経験している場合、次回以降の出産も帝王切開となる可能性が高くなります。そのため、早めの保障準備が安心につながります。
帝王切開時の医療保険を選ぶときのポイント
医療保険選びのポイント(帝王切開を意識する場合)
1.妊娠前の加入が原則
妊娠が分かってから加入する場合、多くの医療保険では「妊娠に関する保障」が免責対象となります。帝王切開の保障を得るには、妊娠前に医療保険へ加入しておくことが基本です。
2.手術給付金と入院給付金の対象範囲を確認する
医療保険によって、どの手術が対象となるかは異なります。「異常分娩(帝王切開)」が給付対象に含まれているか、保障内容を事前に確認しましょう。
3.加入後の待機期間(免責期間)に注意する
妊娠出産に関する保障には「90日間の免責期間」などの待機期間が設けられていることがあります。この期間中に妊娠が判明した場合、保障対象外になることがあるため注意が必要です。
帝王切開は医療保険の給付対象となることが多い
帝王切開は、多くの場合で医療保険の給付対象となります。
いざというときに備えるためにも、妊娠前の加入と保障内容の確認をしっかり行いましょう。
よくある質問 Q&A
Q1. 帝王切開はすべての医療保険で保障されますか?
A 多くの医療保険では「異常分娩」として手術給付金・入院給付金の対象ですが、商品によって対象範囲が異なるため事前確認が必要です。
Q2. 妊娠が分かってから医療保険に入っても帝王切開は保障されますか?
A 妊娠が判明してからの加入では、多くの医療保険で妊娠・出産に関する給付は免責対象になります。加入は妊娠前が基本です。
Q3. 帝王切開の場合、入院給付金は何日分もらえるのですか?
A 保険契約内容によりますが、入院1日あたりの給付金が手術日を含めた入院期間に応じて支払われます。平均的な入院日数は7日程度が目安です。
Q4. 2回目以降の帝王切開も保険は適用されますか?
A はい。加入後に妊娠・出産し、保障条件を満たしていれば、2回目以降の帝王切開も給付対象となります。加入時期と免責条件を確認しましょう。
Q5. 妊娠中に加入できる医療保険はありますか?
A 妊娠中でも加入できる医療保険はありますが、多くは妊娠・出産に関する保障が制限されます。加入時の条件をよく確認する必要があります。
まとめ
帝王切開は、医療保険の保障対象となる代表的な異常分娩です。健康保険適用となる医療行為であるため、多くの医療保険で手術給付金や入院給付金の対象となります。
ただし、加入時期や契約内容によっては、保障の対象外となる場合もあるため注意が必要です。特に妊娠が分かってからの加入や、加入直後の妊娠については「免責期間」や「妊娠出産特有の除外条件」がある商品が多いため、事前確認が欠かせません。
「帝王切開になるかもしれない」と考えたときには、妊娠前の医療保険加入と保障内容のチェックが安心への第一歩となります。長期的な視点で家族のライフプランに合った備えを準備しておきましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
出産に伴う医療費への備えとして、医療保険の活用は重要な選択肢のひとつです。
特に帝王切開は、正常分娩と異なり「医療行為」として扱われるため、公的医療保険の対象となり、民間の医療保険でも給付対象となるケースが多くあります。
ただし、医療保険への加入時期によっては、妊娠や出産に関する給付が制限される場合もあります。
そのため、妊娠前に早めに加入し、保障内容を十分に確認しておくことが大切です。
近年は初産年齢の上昇や高齢出産の増加により、帝王切開の実施率も高まっています。
出産時の医療リスクに備えるためにも、保障額や待機期間、手術給付金の対象範囲をしっかり把握し、無理のない保険設計を行いましょう。