

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
終身保険は一生涯の保障が続く死亡保険として、人によっては必要性が高い一方、不要と感じる人も多いです。
本記事では、終身保険のメリット・デメリット、そしてどんな人に向いているのかをわかりやすく解説します。
終身保険の基本とは?種類と仕組みを理解しよう
終身保険とは、保障期間が一生涯にわたり、死亡時に必ず保険金が支払われる保険です。
解約すると解約返戻金が払い戻される貯蓄性も特徴です。
上の図のように、保険料を一定期間払い終えると、それ以降の支払いは不要となり、保障は一生涯続きます。
保険料累計よりも最終的な返戻金・死亡保険金が上回るケースもあり、貯蓄機能としての価値もあります。
終身保険のメリットとは?
1. 一生涯の保障が得られる
契約すれば年齢にかかわらず死亡保障が続きます。
遺族に確実にお金を残す際に、安心できる仕組みです。
2. 貯蓄性があり資産形成にも活用可能
解約返戻金によって、契約期間中でも積立のように資産を築けます。
若いうちに加入すれば、将来の教育資金などに活用できる資金が蓄えられます。
3. 相続税の軽減に活用できる
死亡保険金には「500万円×法定相続人数」の非課税枠があります。
相続対策として、現金遺産より効率よく遺せる手段となります。
4. 契約者貸付制度が利用できる
解約返戻金の範囲内で低金利でお金を借りられます。
緊急時の資金調達に、解約せずに対応できる安心感があります。
5. 保険料控除の対象になる
支払った保険料に応じて生命保険料控除が利用資格されます。
税負担を軽減できるメリットがあります。
終身保険のデメリットとは?注意すべき5つの点
1. 保険料が割高
終身保険は定期保険に比べて貯蓄性を含むため高額です。
コストに見合うかどうか、家計とのバランスが重要です。
2. 早期解約による元本割れリスク
契約から数年で解約すると、返戻金が払込額を下回ることもあります。
支払い途中での解約は慎重な判断が必要です。
3. インフレに弱い
保障額・返戻金額が契約時の固定のため、物価上昇には対応できません。
変額型や外貨建てタイプへの検討が選択肢になります。
4. 見直し機会が少ない
更新がないため、ライフステージの変化に柔軟に対応しづらい面があります。
状況変化に応じて他の保険と組み合わせる工夫が必要です。
5. 他の商品に比べ融通が利きにくい
目的によっては定期保険や収入保障保険の方が柔軟な選択肢となります。
貯蓄や保障目的を明確にして選ぶことが重要です。
注意ポイント
終身保険は長期的な財産形成や相続対策に有効ですが、高額な保険料や見直しの難しさを踏まえ、自分に合った組み合わせを検討することが重要です。
終身保険に向いている人・向かない人
1. しっかり資産を貯めたい人
貯蓄が苦手で強制的に資産を積み立てたい人に適しています。
2. 確実に家族へ保障を残したい人
死亡時に必ず保険金を遺したい場合に最適です。
3. 相続税対策を安心にしたい人
保険金は非課税枠があり、相続税の軽減に活用可能です。
4. 一時的な保障で十分な人
教育・ローンなど、特定期間のみ保障が必要な人には定期保険が向いています。
5. 貯金を優先したい人
まとまった資産形成を目的とするなら、終身保険以外の金融商品が向いています。
まとめ
終身保険は、一生涯の保障・資産形成・相続対策に有効な一方、高額な保険料や見直しの難しさといったデメリットもあります。
ライフプランや家計状況に応じて、定期保険などと合わせて検討することが後悔しない方法です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
終身保険は「絶対に必要」とは言い切れませんが、目的や家計に合えば心強い味方になります。
加入前にはしっかり比較・相談し、自分に最適な保険設計をしましょう。