

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「終身保険ってどんな保険?」
「満期がある保険と何が違うの?」
生命保険の中でもよく聞く「終身保険」。その名前から「何歳まで続くの?」「満期があるの?」と疑問を持つ方も少なくありません。終身保険は、一生涯の死亡保障が続く保険であり、満期を迎える「定期保険」などとは仕組みが異なります。
この記事では、終身保険の基本的な仕組みと、満期との違い、よくある誤解についてわかりやすく解説します。
終身保険とは?基本の仕組みと満期との違い
終身保険の特徴がわかる4つのポイント
1. 死亡保障が一生涯続く
終身保険は、契約している限り一生涯の死亡保障が続く保険です。何歳で亡くなっても、必ず保険金を受け取れるのが最大の特徴です。
2. 満期がなく、いつ亡くなっても保障される
満期が設定されている定期保険や養老保険と異なり、終身保険には満期がありません。保険金が支払われるまで保障が続きます。
3. 解約すると解約返戻金を受け取れる場合がある
保険を途中で解約すると、解約返戻金を受け取れるタイプが多いです。この返戻金は保険料払込期間や経過年数によって変動します。
4. 保険料払い込みは一定期間で終了する設計もある
「終身払い」だけでなく、「65歳まで払い込み」「10年払い」など、払い込み期間を限定できる設計もあります。早めに払い終えて老後の負担を減らす選択肢もあります。
終身保険を選ぶときに押さえたいポイント
終身保険選びで注意したい3つのポイント
1. 保険料と保障額のバランスを考える
終身保障は安心感がある一方、保険料は定期保険より高めです。必要以上に保障額を大きくしすぎず、無理のない保険料設計が大切です。
2. 払込期間と老後の家計計画を整理する
保険料を生涯支払う設計か、一定期間で払い終える設計かを選べます。老後に負担を残したくない場合は、早めに払い終えるプランを検討しましょう。
3. 解約返戻金の仕組みを理解する
途中で解約した場合の返戻金は、経過年数によって金額が変わります。積立型としての側面もあるため、解約タイミングと受取額を把握しておきましょう。
終身保険は「一生涯続く死亡保障」が特徴
満期がなく、保障が一生涯続くのが終身保険の大きな特長です。
保険料や解約返戻金の仕組みを正しく理解し、目的に合った設計を選びましょう。
終身保険のしくみと受け取れる給付金
終身保険は、死亡保障と資産形成の両方を目的とした保険です。契約内容によっては、保障の開始時期や払込期間がライフプランに大きく影響します。
ここでは、終身保険の基本的なしくみと給付金の種類を確認しましょう。
保障内容と払込期間の関係
終身保険では、契約時から死亡保障が開始され、保険料の払込が完了した後も保障は一生涯続きます。
払込期間は契約時に選べ、短期払や終身払が一般的です。
受け取れる主な給付金
終身保険で受け取れる主な給付金は、次の2種類です。
給付金の種類 | 給付を受け取れる条件 |
---|---|
死亡保険金 | 被保険者が亡くなった場合 |
高度障害保険金 | 所定の高度障害状態に該当した場合 |
これらの給付金は、遺族の生活保障や医療・介護費用に充てることが可能です。
よくある質問 Q&A
Q1. 終身保険には満期があるの?
A いいえ、満期はありません。死亡保障が一生涯続き、亡くなったときに必ず保険金が支払われます。
Q2. 払い込みは一生続くの?
A 「終身払い」のほか、「65歳まで払込」や「10年払込」など期間を限定できる設計もあります。プランによって異なります。
Q3. 解約するといくら戻る?
A 解約返戻金は加入期間が長いほど増える設計が多いです。解約時期や商品によって金額は異なるため、設計書で確認しましょう。
Q4. なぜ終身保険は保険料が高い?
A 必ず保険金が支払われる設計のため、定期保険より保険料が高めに設定されています。保障額を大きくしすぎない設計がポイントです。
Q5. 終身保険と養老保険の違いは?
A 終身保険は満期がなく、死亡時のみ保険金が支払われます。養老保険は満期時にも生存していれば満期保険金が受け取れる仕組みです。
まとめ
終身保険は、一生涯の死亡保障が続く生命保険で、何歳で亡くなっても必ず保険金を受け取れる安心感があります。老後も保障が欲しい方や、相続対策として利用したい方に向いている商品です。
ただし、保険料が高めであることや、解約返戻金の仕組みが複雑である点には注意が必要です。必要以上の保障を持たず、家計とのバランスを考えた設計が大切です。
保障期間・払込期間・解約返戻金などの仕組みをしっかり理解し、自分に合った終身保険を選びましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
終身保険は「一生涯の保障が欲しい」というニーズに応える商品で、相続対策やお葬式費用の準備として活用されるケースが多くあります。その特徴は、必ず保険金が支払われる点にありますが、同時に保険料負担が長期にわたるため、家計への影響も考慮しなければなりません。
保険設計の際は、保障額の設定を慎重に行い、過剰な特約を付けすぎないことが重要です。また、払込期間の選び方によっても将来の負担感が変わります。特に老後資金計画とあわせて検討することが大切です。
保障の安心感だけでなく、資産形成や相続といった目的も含めて設計することで、終身保険はより効果的に活用できます。必要に応じて複数の商品を比較し、納得できる設計を目指しましょう。