

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「老後にいくら必要か?」は多くの人が抱える不安の一つです。人生100年時代と言われる現代、特に定年退職後の生活には、医療費や介護費、住宅維持費などさまざまな費用がかかります。
この記事では、老後までに必要とされる金額の詳細な内訳や社会保障制度との関係、そして医療費対策としての医療保険の必要性について解説します。
老後までに必要な資金の目安
金融庁の報告によると、老後資金として夫婦世帯で約2,000万円の不足が想定されています。これは年金だけでは賄えない生活費・医療費・介護費・住居関連費用を補填するための金額です。
老後に向けたライフプランには、定年退職時の貯蓄額や退職金、住宅ローンの有無などを総合的に考慮する必要があります。
社会保障制度と自己負担の現実
日本では、年金制度、健康保険制度、高額療養費制度、介護保険制度などが整っています。しかし、これらで全ての費用をカバーできるわけではありません。
たとえば、後期高齢者医療制度により医療費の自己負担割合は軽減されるものの、入院中の食事療養費や差額ベッド代は公的制度の対象外となっており、自己負担が発生します。
医療費対策としての医療保険の役割
老後の医療費に備えるには、医療保険の活用が非常に効果的です。特に、がん・脳卒中・心筋梗塞など三大疾病への備えは重要であり、終身保障型の医療保険は、定年後のリスクをカバーします。
また、入院日額型の保障を備えておくことで、突発的な医療費支出にも対応可能です。
医療費と備えのシミュレーション
年齢 | 年間医療費(平均) | 備えの目安 |
---|---|---|
60代 | 約13万円 | 医療保険+生活防衛資金 |
70代 | 約17万円 | 終身医療保険+介護への備え |
80代以上 | 約20万円以上 | 公的制度+介護保険活用 |
まとめ
老後までに必要なお金は2,000万〜3,000万円に及ぶとも言われ、その中でも医療費の存在感は年々増しています。
公的制度と併せて、医療保険など民間保険を組み合わせて計画的に備えることで、安心して老後を迎えることができます。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
定年退職後は収入が年金に限られる一方で、医療費や介護費はむしろ増加傾向にあります。そのギャップを埋めるには、若いうちからの計画的な備えが不可欠です。
社会保障制度の活用と併せて、医療保険や介護保険などの民間商品で補完することは、リスク管理の観点でも有効です。将来への備えは、今この瞬間から始めましょう。