

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
「老後2,000万円問題」が社会に衝撃を与えて以来、老後の生活設計に対する不安が高まっています。特に注目すべきは、年金だけでは賄えない医療費の負担です。
老後の生活にかかる医療費の実態
厚生労働省の調査によれば、65歳以上の高齢者世帯が年間に支出する医療費は、平均で約25万円。夫婦二人であれば50万円近くにのぼることになります。
加えて、介護や通院などが増えると、費用はさらに増加する可能性があり、予想外の出費が家計を圧迫します。
支出項目 | 年間平均支出 |
---|---|
通院・入院費 | 約25万円(高齢者夫婦世帯平均) |
薬代 | 約8万円(慢性疾患が増える傾向) |
介護サービス費 | 約15万円(要介護認定時) |
医療保険で老後の医療費リスクに備える
医療費は予測が難しく、貯蓄だけでは備えきれないリスクです。ここで有効なのが医療保険です。
入院日額や手術給付金などが備わった医療保険に加入しておくことで、いざという時の負担を大きく軽減できます。
公的保障だけでは不十分?社会保障の現実
日本の公的医療保険制度には「高額療養費制度」や「介護保険制度」がありますが、自己負担がゼロになるわけではありません。
たとえば、高額療養費制度では年収370万円〜770万円の人が月に支払う上限は約8万円ですが、通院費や入院の差額ベッド代などは自己負担です。
老後の家計全体を見据えた保険選び
老後の支出は医療費だけではありません。食費・光熱費・住宅維持費など、基本生活費もかかります。ここで、保険料が高すぎないかもチェックポイントです。
医療保険を選ぶ際は、保障内容だけでなく、将来にわたって支払い続けられるかも大切です。
まとめ
老後2,000万円問題の本質は「長寿リスク」と「医療費の増大」です。こうした支出に備えるためにも、医療保険の活用は現実的な選択肢の一つです。
家計全体のバランスを見ながら、適切な保障と保険料の医療保険を選び、老後の安心を手に入れましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
高齢期の医療費支出は無視できない現実です。特に介護や入院が長引いた場合、家計に与える影響は大きくなります。
民間の医療保険は、公的制度ではカバーしきれない部分を補完する役割として有効です。老後の備えには、年金・貯蓄・保険のバランスが重要です。