【FP監修】老齢年金はいつからもらえる?損しない受給開始時期の選び方ガイド

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

保有資格

AFP・2級FP技能士

専門分野・得意分野

生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。

「年金っていつからもらえるの?」「早くもらった方が得?」そんな疑問は老後の生活設計に直結します。開始時期の違いが、生涯受給額に大きな差を生むこともあるのです。

本記事では、老齢年金の受給開始年齢に焦点を当て、制度の基本から、繰上げ・繰下げによる損得、最新の制度改正まで詳しく解説します。迷いやすい年金の受け取りタイミングについて、プロの視点で徹底ガイドします。

老齢年金はいつからもらえる?制度の基本を押さえよう

老齢年金の受給開始年齢は原則として65歳です。しかし、60歳からの繰上げ受給や、75歳までの繰下げ受給も選択できます。

2025年4月以降は繰下げ上限が70歳から75歳に引き上げられ、選択肢がさらに広がりました。制度の基本を正しく理解することが大切です。

繰上げ受給のメリットと注意点

繰上げ受給を選択すると、最短で60歳から年金を受け取ることが可能です。ただし、1か月繰上げるごとに0.4%ずつ受給額が減額されます。

例えば、65歳時点での老齢基礎年金が年間80万円の方が60歳から受給する場合、24%減額となり、年間約60.8万円となります。

63歳で受給開始する場合は、14.4%減で年間約68.5万円です。

一方で、寿命が長ければ長いほど減額の影響が累積され、総受給額は65歳開始よりも少なくなります。

繰下げ受給のメリットと注意点

繰下げ受給では、1か月遅らせるごとに0.7%の増額が適用され、75歳まで繰下げると最大で84%増となります。

65歳時点で年間80万円の場合、75歳から受給を始めれば年間約147.2万円になります。

70歳開始でも42%増となり、年間約113.6万円となるため、長寿リスクに備える選択肢として有効です。

ただし、受給までの資金確保が必要であり、健康や生活状況に応じた判断が求められます。

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損得比較:総受給額で見る繰上げ・繰下げ

仮に85歳まで生きると仮定した場合、総受給額の比較は以下の通りです(老齢基礎年金が基準)。

開始年齢 年間受給額 総受給額(85歳まで)
60歳 60.8万円 1,520万円
65歳 80万円 1,600万円
70歳 113.6万円 1,704万円
75歳 147.2万円 1,472万円

70歳まで繰下げた場合が最も総額が多くなる一方、75歳開始では総額が少なくなる可能性もあるため、受給開始年齢の見極めが重要です。

まとめ:自分に合ったタイミングで損を防ぐ

年金の受給開始時期は、早ければ安心感を得られる反面、生涯にわたる減額リスクがあります。逆に繰下げは年金額が増えるものの、短期的な生活資金を準備する必要があります。

大切なのは、自身のライフスタイル、健康状態、働き方、家計の状況に応じて受給開始のタイミングを見極めることです。専門家の助言も活用しながら、最適な選択をしましょう。

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監修者からひとこと

スマホdeほけん編集部監修者

ファイナンシャルプランナー

年金の繰上げ・繰下げは、単なる金額比較だけでなく、生活設計やリスク管理の観点からの判断が求められます。特に近年の制度改正や経済状況の変化に伴い、これまでの常識が通用しないケースも増えています。

将来を見据えて、ねんきんネットなどを活用し、自身の年金見込み額を把握することが第一歩です。不安があればファイナンシャルプランナーなどの専門家への相談もおすすめします。

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