

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
突然の病気や入院に備える保険として「医療保険」と「がん保険」がありますが、違いや選び方に迷う方は多いです。
本記事では、それぞれの特徴や保障内容の違いをわかりやすく解説し、自分に合った保険を選ぶポイントを紹介します。
医療保険とがん保険の基本的な違いを知ろう
まずは、医療保険とがん保険の役割と保障範囲の違いを理解しましょう。
加入の目的や対象とするリスクによって、必要な保険は異なります。
医療保険は病気やケガによる入院・手術・通院など、幅広い医療リスクに対応する商品です。一方、がん保険は名前の通り、がんという一つの病気に特化した保障で、診断時や治療費、通院費のサポートに優れています。
そのため、加入する際は自分や家族の既往歴、遺伝的傾向、また貯蓄状況などを踏まえて選ぶことが重要です。
特徴 | 医療保険 | がん保険 |
---|---|---|
保障対象 | 病気・ケガ全般 | がん(悪性新生物) |
主な保障 | 入院・手術・通院 | 診断一時金・通院・手術 |
免責期間 | なしの場合が多い | 90日間が一般的 |
入院限度日数 | 60日〜120日が主流 | 無制限のものもある |
医療保険とがん保険の選び方
1. 保険の目的を明確にする
医療保険は幅広い病気やケガに対応したい方に適しており、がん保険はがんに特化した保障を求める方に向いています。
加入の目的を明確にすることで、過不足のない保障内容を選びやすくなります。
2. 入院・治療費のカバー範囲
医療保険は短期入院や一般的な手術に対応し、がん保険は長期治療や高額な先進医療に手厚く対応しています。
自分の医療リスクや治療費の想定に応じて選ぶことが重要です。
注意ポイント
保険は複数契約すると家計負担が重くなることも。必要保障額と支出バランスの確認が必要です。
3. 特約内容の違い
医療保険はがんや三大疾病、先進医療などを特約で追加できます。
がん保険にも通院保障や先進医療特約がありますが、各社で内容が異なるため慎重な比較が必要です。
4. 家計とのバランス
医療・がん保険ともに掛け捨て型が多いため、家計への固定費としての影響も考慮しましょう。
貯蓄状況や収入、将来設計に合った保障設計が求められます。
5. 専門家への相談活用
保険の仕組みや必要な保障額に迷ったら、保険の専門家に相談するのが有効です。
中立的な立場のFPなら、家計全体を見ながら適正な保障を提案してくれます。
見落としがちなポイント
保障内容に重複があるとムダな保険料支出になります。複数保険を契約する際は要注意です。
医療保険が向いている人の特徴
医療保険は、幅広い病気やケガに備えたい人に向いています。
例えば、通院や手術の機会が多い高齢者や、働き盛りで家族を支えている世代は、万一の医療費をカバーする備えとして検討するとよいでしょう。
がん保険が向いている人の特徴
がん保険は、がんの罹患リスクが高いと感じている人や、家系的にがん患者が多い人におすすめです。
また、がん治療には長期化・高額化の傾向があるため、治療費や生活費への不安がある人にも適しています。
まとめ
医療保険とがん保険は、それぞれ役割と特徴が異なるため、自分の健康状態や将来設計に応じて適切な保険を選ぶ必要があります。
医療費負担の軽減や備えの安心感を得るためにも、保障内容の違いを理解した上で、自分にとって本当に必要な保険を選ぶことが重要です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
医療保険とがん保険は、どちらも備えとして非常に重要ですが、保障内容や目的が明確に異なります。
医療保険は日常的な病気やケガへの対応に優れ、がん保険は高額治療や通院長期化に備える点でメリットがあります。
大切なのは、自身の家計、健康状態、家族構成に応じて、保険を「選ぶ」ことです。
最近はがん罹患率の上昇に伴い、がん保険のニーズも高まっていますが、保障の重複や家計への過度な負担には注意が必要です。
保険は「安心」を買うもの。だからこそ納得して選ぶために、比較・相談を欠かさないようにしましょう。