

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
上場企業に勤めていると、福利厚生や健康保険が充実しているため、「医療保険は不要」と考える方も少なくありません。しかし、実際には公的保障や企業補助だけではカバーできない医療費も存在します。
この記事では、上場企業勤務の会社員が医療保険に入るべき理由と、公的制度や社内制度の限界、民間保険の必要性を具体的に解説します。
上場企業の健康保険はどこまでカバーできる?
多くの上場企業では、「協会けんぽ」ではなく、「組合健保(健康保険組合)」に加入しており、傷病手当金や高額療養費制度、付加給付といった保障が充実しています。
ただし、自由診療・先進医療・差額ベッド代などは原則として自己負担であり、がん治療や長期入院となれば大きな費用が発生します。
福利厚生だけでは不十分なケースも
一部の企業では、医療費補助や入院見舞金制度がありますが、あくまで一時金や上限付きであり、長期入院や高額治療には十分ではありません。
特にがんや脳卒中などで長期間働けない場合は、生活費にも影響が及ぶため、収入補填や医療費補助を目的とした民間保険が現実的な選択となります。
医療保険で補える主なリスク
保障内容 | 概要 | 目的 |
---|---|---|
入院給付金 | 入院1日あたり5,000円〜1万円の支給 | 入院費用の軽減 |
手術給付金 | 手術内容に応じて一時金を支給 | 治療費補助 |
先進医療特約 | 数百万円単位の先進医療費を保障 | 高額自由診療への備え |
Q&A:上場企業勤務者と医療保険に関する疑問
Q1. 健康保険組合があるのに保険は必要?
A. はい。健康保険組合でも自由診療や差額ベッド代まではカバーできません。民間保険での補完が有効です。
Q2. 医療保険の保険料はどれくらい?
A. 年齢や保障内容によりますが、30代で月額2,000〜3,000円が一般的です。
Q3. 団体保険と個人保険の違いは?
A. 団体保険は会社経由で加入するため保険料が割安ですが、退職時に継続不可な場合もあります。個人保険は継続性が強みです。
Q4. がん保険との違いは?
A. 医療保険は入院・手術など広くカバーし、がん保険はがんに特化した保障です。併用がおすすめです。
Q5. 配偶者も加入すべき?
A. はい。扶養されている配偶者にも高額な医療費がかかる場合があるため、個別の保険加入が推奨されます。
まとめ:安心の裏にある“すき間”を補おう
上場企業の福利厚生や健康保険は確かに充実していますが、それだけではカバーできない医療リスクも存在します。万一の備えとして医療保険を併用することで、より安心な生活基盤が築けます。
高収入層こそ大きな出費のインパクトが強いため、リスクヘッジとしての医療保険は重要な選択肢です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
上場企業に勤務する方の多くが、公的保障や企業補助に安心しがちですが、医療費のすべてがカバーされるわけではありません。特に自由診療や先進医療、長期入院のコストは高額になる可能性があります。
企業制度の内容を確認したうえで、補完的に医療保険を検討することが、将来の安心に直結します。