

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
持病があっても入れる安い生命保険はある?加入の選び方と注意点を解説
「持病があると保険に入れないのでは?」
「なるべく安く保障を持ちたいけど、どんな保険を選べばいい?」
高血圧や糖尿病、がん治療歴など、持病があると一般的な生命保険の加入が難しい場合があります。しかし、そんな方でも加入できる選択肢として、引受基準緩和型生命保険や無選択型生命保険が用意されています。
この記事では、持病がある方でも利用できる生命保険の種類と、保険料をできるだけ抑える設計のポイントをわかりやすく解説します。
持病があっても入れる生命保険の種類と特徴
持病があっても加入できる生命保険の2つのタイプ
1. 引受基準緩和型生命保険
健康状態に不安がある方でも申し込める設計で、告知項目は「過去の入院・手術歴」などごく簡単な内容に絞られています。通常の保険より保険料は高めですが、保障内容を絞ることで安くできる場合があります。
2. 無選択型生命保険
医師の診査や健康告知が一切不要で加入できるタイプです。その代わり、保障額は低めで、保険料はさらに高く設定されています。誰でも入れる分、コストと保障内容のバランスを慎重に見極める必要があります。
安く加入するための設計ポイントと注意点
保険料を抑えるための3つの設計ポイント
1. 必要最小限の保障額に絞る
高額の死亡保障は不要な場合が多いため、葬儀費用や必要最低限の生活資金だけに絞って設計することで、保険料を抑えられます。
2. 払込期間と保障期間を整理する
終身保障か一定期間の保障かで保険料が変わります。老後まで保障が必要かどうかを考え、払込期間も短くする設計が費用面で効果的です。
3. 特約を付けすぎない
医療特約や三大疾病特約などを過剰につけると保険料が高くなります。本当に必要な保障だけを選びましょう。
加入時に注意すべき3つのポイント
1. 免責期間の有無を確認する
加入から1〜2年間は持病による死亡が保障されない「免責期間」が設けられている場合があります。加入前に必ず確認しましょう。
2. 保険料の総支払額をチェックする
月々の保険料だけでなく、払込期間全体でどれだけ支払うのかも把握しておきましょう。長期契約の場合は総額が大きくなる可能性があります。
3. 通常の生命保険に加入できないかも検討する
持病があっても治療が完了している場合など、条件次第では通常の保険に加入できることもあります。まずは通常の保険も検討するのが基本です。
加入しやすさと保障のバランスを見極めることが大切
持病があっても加入できる生命保険は複数ありますが、必要以上の保障や無理な保険料設定は避け、保障内容とコストのバランスを考えて選びましょう。
よくある質問 Q&A
Q1. 持病があっても通常の生命保険に加入できることはありますか?
A 治療が終了している場合や、症状が安定している場合には通常の保険に加入できるケースもあります。まずは通常型も検討し、ダメだった場合に緩和型を考えるのが基本です。
Q2. 無選択型と引受基準緩和型はどちらがよいですか?
A 告知内容が少なく保険料を抑えやすいのは引受基準緩和型です。無選択型は保険料が高く、保障額が低めなため、まずは緩和型を優先して検討しましょう。
Q3. 保険料を安く抑えるにはどうすればいい?
A 保障額を必要最小限に絞り、特約を付けすぎないことがポイントです。また、払込期間を短めに設定するのも保険料総額を抑える工夫のひとつです。
Q4. 加入時にどんな点に注意するべき?
A 免責期間の有無、保障内容、払込期間、保険料総額を必ず確認しましょう。特に免責期間は商品によって異なるので注意が必要です。
Q5. 持病がある場合、保険選びで相談できる窓口はある?
A 保険ショップや専門家に相談することで、自分の健康状態に合った保険商品を提案してもらうことが可能です。複数社を比較できる窓口を利用するのがおすすめです。
まとめ
持病があっても加入できる生命保険は、引受基準緩和型や無選択型など、選択肢が広がっています。過去に保険加入を断られた経験がある方でも、状況に応じた保障を持つことができます。
しかし、保険料が高めになる傾向や、免責期間が設定されている点には注意が必要です。無理のない設計を心がけ、保障内容をしっかり確認することが大切です。
自分にとって本当に必要な保障額と期間を整理し、過不足なく備えることが損をしない保険選びにつながります。焦らず、比較検討を行いましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
持病があると、どうしても「保険に入れないのでは」と不安に感じる方が多いのが現状です。しかし、今では医療技術の進歩や保険商品の多様化により、持病がある方でも加入できる生命保険の選択肢は増えています。
重要なのは、どのような保障が必要なのかを明確にし、過剰な保障や無理のある保険料負担を避けることです。保障は「安心のための道具」であり、生活の負担になってしまっては本末転倒です。
保険に加入する際は、必ず複数商品を比較検討し、必要最低限の保障を無理のない範囲で持つこと。しっかり理解したうえで選ぶことが、長く安心できる備えになります。