

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般
「持病があると医療保険に入れない?」
「健康に不安があっても加入できる保険はある?」
病気の治療歴がある方や現在通院中の方が医療保険に加入しようとすると、加入を断られてしまうケースもあります。そんなときに選択肢となるのが、引受基準緩和型保険(医療保険)です。通常より告知項目が少なく、持病があっても加入できる可能性が高い設計になっています。
この記事では、引受基準緩和型保険(医療保険)の仕組みと、加入時の注意点をわかりやすく解説します。
引受基準緩和型保険(医療保険)とは?仕組みと特徴
緩和型医療保険の基本がわかる4つのポイント
1. 通常の医療保険よりも加入しやすい設計
引受基準緩和型医療保険は、持病や通院歴がある方でも加入できるよう、加入基準が緩和された商品です。特定の病歴があっても、告知内容によっては加入できる可能性があります。
2. 告知項目が少なく、持病があっても加入できる可能性が高い
告知内容は「過去○年以内の入院・手術歴」や「現在の通院状況」など、数項目に絞られています。通常の医療保険より審査が緩やかです。
3. 保険料は通常の医療保険より高め
健康状態に不安がある人でも加入できる分、保険料は通常の医療保険より割高に設定されています。必要な保障額に絞った設計がポイントです。
4. 契約後一定期間は保障が制限される場合がある
加入後すぐは持病に起因する入院・手術などが保障対象外となる「免責期間」が設けられている商品が多いです。期間は1〜2年程度が一般的です。
引受基準緩和型保険を選ぶときのポイントと注意点
緩和型医療保険を選ぶときの3つのポイント
1. 告知内容と引受条件を必ず確認する
加入できるかどうかは病歴や治療状況によって異なります。告知内容をしっかり確認し、必要であれば医師に診断内容を確認しましょう。
2. 保障開始までの免責期間や条件を把握する
免責期間中は持病による入院や手術が保障されないことがあります。保障開始時期や対象範囲を事前に確認することが重要です。
3. 保険料と保障内容のバランスを見直す
保険料が高くなりがちなので、必要な保障額に絞った設計が必要です。過剰な特約を付けず、貯蓄とのバランスも考えましょう。
引受基準緩和型医療保険は「健康状態に不安がある方でも加入しやすい保険」
持病や過去の入院歴があっても加入できる可能性がある一方、一般的な医療保険と比べて保障内容や保険料が異なる場合があります。
加入条件や保障内容をしっかり確認し、無理のない設計を心がけましょう。
よくある質問 Q&A
Q1. 通常の医療保険と緩和型医療保険はどう違う?
A 通常型は告知項目が多く審査も厳しいですが、保険料が割安です。緩和型は告知項目が少なく加入しやすい反面、保険料は高めに設定されています。
Q2. 持病があれば必ず緩和型にしないといけない?
A 持病の種類や経過年数によっては、通常の医療保険に加入できることもあります。まずは告知内容を確認し、選択肢を比較しましょう。
Q3. 免責期間ってどのくらい?
A 多くの緩和型医療保険では、加入から1〜2年間は持病に起因する入院や手術が保障されない免責期間があります。期間は商品によって異なります。
Q4. 無選択型保険との違いは?
A 緩和型は簡単な告知が必要、無選択型は告知不要ですが保障が限定的で保険料もさらに高めです。緩和型のほうが一般的にコストパフォーマンスが高い設計です。
Q5. 緩和型医療保険はどんな人に向いている?
A 高血圧、糖尿病、がん経験者など、持病があるものの健康管理ができている方に向いています。保障内容と費用のバランスを考えて選びましょう。
まとめ
引受基準緩和型医療保険は、持病がある方でも医療保障を確保できる選択肢です。過去に保険加入を断られた経験がある方や、現在治療中の方でも、条件によっては加入可能となる設計が魅力です。
一方で、保険料が高めであること、免責期間があることは理解しておくべきポイントです。保障内容を必要最小限に絞り、無理のない設計を意識しましょう。
「今の自分に必要な保障は何か」を冷静に考え、貯蓄や他の保障とのバランスをとりながら、安心できる保障設計を選びましょう。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
引受基準緩和型医療保険は、健康状態に不安がある方にとって医療保障を確保するための大切な選択肢のひとつです。加入しやすい反面、保険料が高めになる点や、持病に対する保障の制限がある点には注意が必要です。
持病があるからといって必ず緩和型を選ぶ必要はなく、治療歴や経過年数によっては通常の医療保険に加入できる場合もあります。複数の商品を比較し、自分に合った保障設計を選ぶことが大切です。
また、保険だけに頼るのではなく、日頃からの健康管理や生活習慣の改善も医療費リスクを減らす重要なポイントです。安心できる生活設計のために、保険と貯蓄のバランスをしっかり考えて準備しましょう。