

スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
保有資格
AFP・2級FP技能士
専門分野・得意分野
生命保険・社会保障・金融全般に精通。保険業界での実務経験をもとに、ユーザー目線で正確かつ中立的な情報発信を行っています。
入院を伴う治療は、医療費だけでなく、食費や雑費も含めて思いのほか出費がかさむものです。特に1日あたりの入院費用がどの程度かかるのかを理解することで、備えの重要性がより明確になります。
本記事では、1日あたりの平均的な入院費用とその内訳、公的支援の限界、そして医療保険によるリスクヘッジについて詳しく解説します。
1日あたりの入院費用の平均
一般病床での平均費用
厚生労働省「医療施設調査(2022年)」によると、一般病院での1日あたりの入院費用の全国平均は約21,000円となっています。
この金額には診察料、検査料、薬代、食事代などが含まれており、個室利用や高度医療が加わるとさらに増額されます。
高額療養費制度の対象範囲
高額療養費制度により、一定以上の医療費負担は軽減されますが、対象外の出費も存在します。
差額ベッド代や食事療養費、雑費などは制度の適用外であり、1日数千円の負担が継続するケースもあります。
入院費用の内訳
実際の明細例
例として、5日間の入院で以下のような費用が想定されます:
費用項目 | 金額(1日) | 備考 |
---|---|---|
診療・検査 | 12,000円 | 基本的な治療費 |
食事療養費 | 780円 | 1食260円×3食 |
差額ベッド代 | 5,000円 | 個室利用時 |
日用品・雑費 | 1,500円 | テレビカード・衣類など |
医療保険による備えの必要性
入院給付金でカバー
医療保険では、1日あたり5,000円〜1万円程度の給付金が設定されていることが多く、これにより実費に近い補填が可能となります。
短期間でも入院費用が大きくなるため、特に単身者や自営業者などには重要な備えです。
長期入院への備え
長期化するほど自己負担は増えます。慢性疾患やがん治療など、想定外の長期入院に備えるためにも、通院保障や先進医療特約を検討する価値があります。
注意ポイント
1日あたりの入院費用は見過ごせない金額です。高額療養費制度では補えない部分も多いため、民間保険での補填が現実的な対策となります。
まとめ
入院時の費用は「1日約2万円」が目安ですが、差額ベッド代や雑費など制度外の支出が家計に重くのしかかります。
医療保険の入院給付金や特約を活用し、経済的な不安を減らすための準備が大切です。
監修者からひとこと
スマホdeほけん編集部監修者
ファイナンシャルプランナー
日々の診療では、患者さんが「こんなにお金がかかると思わなかった」と驚く声をよく聞きます。
特に食事代や差額ベッド代は見落としがちで、後から請求明細を見て驚く方も多いです。制度を理解しつつ、医療保険を上手に活用することが、安心した療養生活を送る第一歩となります。